高1の三者面談で一番質問が多い科目は化学である。化学で最初にすることは暗記だ。なぜなら、覚える知識の多くは仮説から始まっているからだ。仮説を証明するために実験を繰り返して、それが正しかったかを確認する。
なぜ、電子殻はKから始まっているか? 別にA殻と定めてもいいはずだ。Kから始まっている理由は仮説であって、それよりも小さい殻があるかもしれないのでKにした。
なぜ、電子は8個ずつ並ぶか。同じ性質をまとめると8個ずつが納得できるからだ。今は電子顕微鏡でそういったものが確認できるようだけど、最初は仮説から始まっている。よって最初の単元には納得できる理由など存在しない。
化学の多くの知識は昔の偉大な科学者が好奇心旺盛に探究した仮説である。現在では多くのものが正しかったと確認されているようだが、最初は仮説なので、納得できる理由は存在しない。あるとすれば、「そのように考えるといろいろな現象に納得ができる」からだ。
だから、理由を考えるのではなく丸暗記。そのあとに丸暗記したものを使いこなす。そこから化学は楽しくなる。
私は学生時代、理科が苦手だった。ある時の模試で数学が偏差値73、理科が37というダブルスコアの成績を残したほどだ。そういうこともあって、親が家庭教師を雇った。そのおかげもあって、理科の偏差値が最高65まで上がったが、別にその家庭教師の教え方が上手だったとは思っていない。とにかく大量の暗記を課せられて、自分が必死に暗記しただけだった。
今になって思うのは上にも書いた通り、理科は暗記科目ではないが、最初に暗記をしないと始まらないということだ。
もしも理科が苦手な生徒がいたら、「まずは暗記しないといけない」と伝えて、そのあとに理科の面白さを伝えられるようになるといいだろう。また、そのうち、私が理科を苦手科目にしてしまったエピソードを書く予定だが、トラウマがあるとどうしても楽修しようというモチベーションが湧かないので、早めに払拭できるように保護者がサポートする必要があるだろう。
