馴染みの店。1

A:長田のコラム

始まりは2007年の6月、三者面談のときである。

三者面談のときにM井のお母さんから「先生、朝から晩まで面談お疲れ様です。面談を終わったらこれを召し上がってください。」といって差し入れをいただいた。ちなみにM井さんの娘は中学時代柔道部にいた。高校に入るときに辞めたので多少の気まずさはあった。

(ベビーリーフ)

どうも長田はお腹空いている顔をしているようで、結構おにぎりやサンドウィッチの差し入れをいただくことはあるのだが、この日は予想もしない差し入れをもらった。職員室に戻って包装紙を破くとそこにあったのは焼き鳥だった!!

(ささみ)

「えっ、酒のつまみを差し入れ?」と思ったが流石に学校でお酒を飲むわけにいかないので焼き鳥だけを仲間でいただくことにした。しかし、そこには「冷めたままでも十分美味しくいただけます」という一言添えた紙が・・・。

(レバー。先はハツで留めている)

分かると思うが、肉料理を冷めたまま食べると表面に油が浮いていたりして、そんなに美味しくない。温めようと思ったが、まあ、ものは試しにとそのまま食べた!

(砂肝)

「うまい!!!!!」
冷めた焼き鳥が、生涯で食べた焼き鳥の中で一番美味しいなんて!!! これは、温めたもの、というか、そのお店で食べないと!! ということで、向かったのが東京駅から歩いて5分ほどにある
伊勢廣 京橋本店である。いやぁ、美味しかった。冷めたのも味があるけど、やっぱり焼きたてはうまい。

(ねぎま)

それ以来、このお店に通うようになった。利用するのは主に柔道部OBの就職祝いや結婚祝い。柔道部の保護者であるM井さんからもらったというのもあって、柔道部関係で利用するケースが多い。他にもなにかおめでたい席があれば、長田はここを利用させてもらっている。

(団子。つくねと呼んではいけない)

伊勢廣は日本で一番最初にできた焼き鳥屋と言われている老舗。小津安二郎が愛したという触れ込みだが、長田祐治も愛している。(笑) お店は京橋本店と銀座店(かなり前に閉店)、帝国劇場店、そしてホテルニューオータニ店の4店。日曜日はニューオータニ店しか営業していないので平日は京橋本店、日曜日はホテルニューオータニ店を利用している。

(箸休めのきゅうり)

そして、通い始めて5年経った2012年、京橋店を利用しようと思ったら、予約で一杯ということで
帝国劇場店を利用した。

そうしたら、いたんだよ。

(皮。身もついて美味しい)

「M井さん、ここで働いていたんですか!」

だから、面談のお土産に焼き鳥を持ってきてくれたのね……、と合点がいった。そこで、「実は今まで、京橋店を利用していたんですよ」と伝えたら「じゃあ、これからは帝劇店を利用してくださいね」と言われたので、2012年からは利用する店舗が、京橋本店から帝劇店に変更した。M井さんは2年後に辞められたのだが、その後もずっと通い続けている。

(裏メニューの膝軟骨。コリコリして美味しい。最後の日は2つ出てきた)

2007年からだからもう17年経ったのかと感慨深いものがある。帝劇店だって、2012年からだから12年通ったことになる。2020年には、店長だった櫻田さんが、定年退職ということで、その日に訪れた。

(2020年7月20日のときの写真)

(もも)

また、1人で貸し切った日もあった。長田が一緒に行く予定だった人も含め、長田以外全員キャンセルになったそうだ。まぁ、コロナ禍だったんで仕方ないんだけど、優越感はかなり会った。

(合鴨)

(手羽先)

1番の思い出は「たかがそぼろ丼ですよ」事件かな。K屋先生にすごくおいしい焼き鳥屋があって、そのそぼろ丼が絶品なんだよと伝えたら、「長田先生、たかがそぼろ丼ですよ!(そんなに美味しいわけないじゃないですか)と言われたこと。その後一緒に訪れて「参りました」と言わせたのも懐かしい思い出だよ。(そういえばK屋が亡くなって2年が経ったんだな~。)

(そぼろ丼。一流店にかかるとここまで上品になるのかと驚く)

(お茶漬けも上品です。これは17日に頼んだ。)

あとは、焼き鳥屋に連れて行ったはずなのに、「何が一番美味しかった?」と聞いたら「桜のアイスクリームです🌸」と答えるOGが多かったことも思い出に残っている。たしかに梅の塩漬けがあったときは、衝撃的だったし、今まで食べたことのない味だったね。

(さくらのアイスクリーム。塩が適度に効いていておいしい)

他にも、レバーとかトマトとか苦手なものを食べさせたこともあったね~。卒業生は奢ってもらっているから「実はこれ苦手なんです」って言えなくて我慢して食べてみたら美味しくて「長田先生、実はレバー(トマト)が苦手だったんですけど、このお店のは美味しいです」と言ってくれたことも結構あった。(苦笑)

(ミニトマト。目をつぶって食べればブドウだよ。)

実は自分も椎茸が苦手なので、あんまり好んで食べないんだけど、伊勢廣のはめっちゃ美味しく頂いている。歯ごたえを感じることができるなんて凄い椎茸だよ。

(椎茸。歯ごたえを楽しめる。)

あんまり良い思い出ではないけど、きょういちに飲みで潰されたことがある。竹鶴をあんな飲み方してはいけないと思うぞ。というか、お前も翌日の大学院卒業式でずっと寝ているのもどうかと思うぞ。(苦笑)

(なんこつ)

そんな思い出が詰まった伊勢廣帝劇店が今年いっぱいで閉店することになった。12月16日月曜日になおきから「20日に閉店します」と連絡を受けたので、とりあえず17日火曜日に花束とお礼の品を携えて行ってきた。そして、交渉して予約で満杯の中、1人だけという条件で最終日の20日にも入れてもらった。

(17日に贈った花を飾ってくれていた。)

早食いの長田だけど、この日だけはよく噛んで味わった。笑

(いつも、撮影のときにナプキンでお皿を拭いているので、最終日は多めに置いてくれた。有難い。)

まぁ、移転するだけなので、別にこの味がなくなるわけじゃないんだけどね。苦笑。

ただ、2026年なんだよね。2025年はホテルニューオータニ店だな。京橋店は予約を取れる気がしない。。。倉田さんに聞いたら「2週間前ならなんとか・・・」と言われた。

 

(現在の店長の大畑さん<右端>。真ん中は倉田さん)

伊勢廣にはこれからも通うと思うし、3月にも利用する予定。ただ、もう三田線に乗って日比谷駅で降りて帝劇店に向かうことはないんだと思うと寂しいね……。

(カウンターで店長が焼いている姿を観ているの結構好きでした)

以上、伊勢廣帝劇店との思い出話でした。

 

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