みにくいクマの子ども

これもなかなか上手だな~

みにくいクマの子ども

 7人兄弟の末っ子で生まれて、なんとなく自分は他とは違うんだなと感じるようになったのは、物心ついたくらいだったと思う。両親の愛情というより同情に似た感覚もその頃から感じ始めた。

兄弟はみんながよくしてくれた。周囲の白い目、好奇心の目も兄弟が守ってくれた。この輪の中にいると、温かいものに包まれているようで安心できた。だから僕は怒ること外敵に対して攻めることをしなくなった。だから僕は食事の時くらいは我慢しようと決めた。みんなが肉や魚を好んで食らいつく。食べ盛りの6人はあっという間に食べつくす。僕はそんな兄弟を微笑ましくも思い。残ったものを食べるようになった。兄弟で唯一の草食系だと思う。

大人になってみんなが結婚していった。ある年になると親から離れて暮らすようになったが、両親の僕を見る心配そうな顔は今も忘れない。偶然出会った僕と似た境遇の子に出会った。ふたりは意気投合して夫婦となった。お兄ちゃんたちは何をしているんだろうか?知る由もないが、僕たち夫婦は子宝に恵まれた。苗字も変えた。二人で沢山考えた。今までの熊では味気がないので、猫熊にした。

それから、数千年こんなに人気者になるとは思いもしなかった。

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