本を読めるようになった

Sympathy・・・相手を「かわいそうだな」「大変だな」と思うこと。相手の気持ちを理解しようとはするけれど、自分はその外側にいるイメージ。「同情」に近い。

Empathy・・・相手の立場になって、同じように気持ちを感じようとすること。相手の感情を自分のことのように想像する。「共感」に近い。

読書の成果もあって、最近になってエンパシーの力が身についてきたことを実感する。具体的にいうと、本屋大賞のノミネート作品を全部AとSつけられるようになった。昔だったら、Bもつけていたし、それこそ、100ページ読んだあとは軽く読み飛ばすなんてのもあった。

なんでそうなるか。感情移入できなかったからだ。「長田ならそんなことしないよ」「こいつ面倒くさい奴だな」と主観で捉えてしまい、それが「つまらない」「もう読む気が失せた」となっていた。しかし、最近は苦手な女性作家も含めて最後まで読めるようになった。これは大きな成長だと思っている。

今年受験指導した生徒の志望学部が異文化コミュニケーションだったので、数冊本を読んだけど、これは言語や環境だけでなく自分との違いが生み出すもので、そこで主観を入れるとどんな人とも相容れないものとなる。だからこそ大事なのはエポケーだと書いてあった。

epoché・・・「いったん判断を止めて、そのままを見ること」。簡単に言うと「それが本当かどうかは今は考えないで、ただどう見えているかに注目する」こと

これができるようになったなと思う。いや、昔からできている自信はあったけど、それは完全な独りよがりで、今でもそう思うことはあるけど、かなり磨かれてきたなと感じる。

だからなのか、周囲の人や、TV、ネットの発言が最近雑音になってきた。最近だと選挙の他党批判。自分の立場と異なる人を批判するのって心が狭いなと感じるようになった。これは職場なども同様。他人や生徒を批判をしていることが悪いとまでは思わないけど、そういうのを聴くたびに「心狭くないか?」と思う。昔はいざしらず、今はそういうことを長田はほぼしない。するときも、どちらかというとその場の雰囲気で言ってあげているくらい。正直に言えば、そういう場に加わる回数も減ったなと思う。

相手の立場を考えることで「こいつもこんな立場だから仕方ないんだろうな」とか相手の置かれている環境まで想像してしまう。だからこそ洞察力も磨かれてきて良いアドバイスができるようになってきた自信もある。まぁ、頼まれないとアドバイスしないんだけどね。余計なことを言っても仕方ないから。そう、相手の気持ちを理解できるようになったからこそ不用意な発言を避けるようになったっていうのもある。

何度も書いている好きな言葉だけど

学ばない者は人のせいにする。

自分に何が足りないかを考えないから。

 

学びつつある者は自分のせいにする。

自分に何が足りないかを知っているから。

 

学ぶことを知っている者はだれのせいにもしない。

僕は学び続ける人間でありたい。

誰かの責任にするのは簡単だけど、相手の立場に立つと責められないこともあるんだよね。もちろん、ろくでもないことをする人もいるけれど……。そういうふうに考えられるようになった。これも読書のおかげだし、もう10年以上本屋大賞のノミネート作品を読むという、自分の好きなジャンルだけでなく、「この主人公の感情をみんな知って!」という書店員さんのアドバイスをそのまま受け止めている自分の努力の賜物でもある。

 

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