はじめに
人間関係をよりよくするためには、何が必要でしょうか。お金でも特別な知識でもなく、日常のちょっとした言葉が大きな力を持つことがあります。その代表が「ほめる」という行為です。
ここで思い出すのが「情けは人のためならず」ということわざです。これは、人に情けをかけると、それが巡り巡って自分に返ってくるという意味です。同じように考えると、「ほめるは人のためならず」とも言えるでしょう。ほめることは相手のためになるだけでなく、自分の心にも返ってくる。ほめることは、世界を円滑にする潤滑油なのです。
私自身、ほめることを意識するようになってから、人間関係のストレスがぐんと減りました。もっとも最初から上手にほめられたわけではありません。練習を重ねるうちに身に付いたのです。そのきっかけは職業的な要請でした。
長年、明治大学で教壇に立つ中で、教師とは「生徒(学生)をほめて伸ばす」ことを求められる職業だと痛感しました。生徒ひとりひとりにコメントをしているうちに自然にほめる習慣が身に付き、やがてテレビ局やや講演会などでも「ほめる」を実践するようになりました。すると不思議なことに、職場は明るくなり、仕事はうまくいき、さらにストレスが減っていったのです。
「ほめる」ことは、相手によい影響を与えるだけでなく、自分にとっても「毒消し」になると感じています。心には時に、恨みや憎しみ、嫉妬といった負の感情が芽生えます。そんな感情が顔を出した瞬間に、あえてその相手をほめる。すると心の中の悪いものが退治されるような、いわば、「ほめる毒消し効果」を実感できるのです。
悪口を言いたくなるとき、その裏には嫉妬や競争心が潜んでいることが多いでしょう。そういう自分の感情に気づいたら逆に手を叩き、「いいね!」とほめてみる。すると「自分は劣っているのではないか」という劣等感からも解放されます。
福沢諭吉は『学問のすすめ』(第13編)で、怨望の心が人を害することを説いています。人を羨む心は危ういものです。しかし現代社会は、羨望や嫉妬を刺激する情報に溢れています。だからこそ「とりあえずほめる」ことは、怨望の感情から自分を守る大切な方法になるのです。
ほめることは「技」です。技ですから、練習すれば必ず上達します。最初は疲れるかもしれませんが、やがて習慣になり、むしろ使う方が楽になります。ピアノで両手の指を使いこなせるようになるのと同じです。習熟すれば、気持ちよさや爽快感にまで繋がります。
この本の狙いは、ほめることによってコミュニケーション能力を高め、さらにその爽快感を得ることにあります。ほめれば相手も自分も明るくなり、悪い結果を生むことはほとんどありません。誹謗中傷が犯罪とされる今だからこそ、むしろ「ほめる」べきなのです。
途中省略
さあ、一緒に「ほめる人生」のスタートを切りましょう。
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長田はあんまり生徒をほめません。この本を読んでも特にほめようと思う気にはならなかったです。ただ、同僚や卒業生を褒めようとは思いました。いや、かなり褒めるようになったと思います。ただ、周りにはそんな実感はないと思うのでもう少し褒める機会を増やしていこうと思います。
ということで、今年は褒める練習していこうと思います。
与えるものは与えられる
ということは
褒めれば褒められる
いや、別にそんなに褒められなくても長田は大丈夫なんだけどね。ただ、縁ある人々を幸せにするために、もうちょい褒められるようになろうと思いました。
この本にはいろんなアドバイスが載っているので、ぜひ読んでみてください。参考になると思うよ。


