教員には是非読んでほしい本ですが、
それ以外の人が読んでも、これからどのように生きていくか
過去と現在の違いについて教えてくれるとても良い本です。
- 作者: 鴻上尚史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2024/06/11
- メディア: Kindle版
私的と公的の境目をあいまいにした。
今までは、私的(プライベート)なことと、公的(パブリック)なことの間には、ちゃんと境目がありました。
誰かに腹を立てて、家の中で「ちくしょう!」なんて怒っていても、人前に出たら、「なんでもないです」と切り替えました。家の中の私的なことと、人前の公的なことは、はっきりと区別されていたのです。日記にどんなに悪口を書いても、それがそのまま公的に広がることはありませんでした。
もし、どこかの出版社が、その日記を出版したいと言ってきても、編集者と打ち合わせして、下書きが活字になってと、時間と共に公的なことがどんどん押し寄せてきて、「いかん。このまま、この日記を出版したら大変なことになる」と気付くことができました。
私的なことを話そうとしても、公的な場所に出ると、人の気持ちは冷静になります。このまま行ってはいけないと気づくのです。
が、スマホは私的をいきなり公的にします。
君の私的なつぶやきは、いきなり、なんのハードルもないまま、公的に広がります。うかうかしていると、君の人生を台無しにするようなことが起こります。世界には、SNSに書き込んだ一言で会社をクビになったり、巨額の賠償金を払わなければいけなくなった人がたくさんいます。
思わずムカッとしてSNSに書き込んでしまうとか、きわどい写真をアップしてしまうとか、どれも私的なイメージなのに、スマホはすべてをいきなり公的にするのです。君が個人的に持っているスマホは直接公的な世界と通じているんだということをはっきりと意識する必要があります。
これを書き込んだら、これを発表したらどうなるかー結果を予想する想像力が求められるのです。
また、思わず書き込んでしまうのは、本名を書かない匿名だからということもあります。
総務省の『情報通信白書』(2014年)によれば、Twitter(現X)の匿名率はアメリカは約36%、イギリス約31%、韓国焼く32%ですが、日本は約75%です。日本はネットを匿名で利用する人が異様に多いのです。その理由はこの国の「世間」というものと密接な関係があると僕は思っています。とにかく匿名だからといって、何でも書き込んでいると、大変なことになるということも覚えておくといいと思います。
以上がスマホが私たちの生活を変えた点だと僕は思っています。
どれも、人類が初めて経験することです。マイナスをいろいろと書きましたが、もうスマホを手放すことはできないし、手放したらもったいないと、僕は思います。
必要なことは、スマホのプラスとマイナスを理解して、うまく付き合うことです。スマホに振り回されず、スマホを君の人生がプラスになるように活用できると素敵だと思います。
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8月1日に「思うのは自由」というコラムを書いたのだが、
長田が言いたかったことはまさにコレ!
別に思ってもいんだけど、それは私的なところで表現すればいいだけで、
SNSは公的なんだよ。だから自分の名前で本を出す、講演をするくらいの気持ちで書かないといけないんだよ。
長田はそういうのがイヤなので、このブログに関してもきちんと自分の名前を出している。まぁ、イヤなコメントをもらいたくないので、コメント欄を作っていないけど、それも公的なものであるからなんだよね。

