フランスには朝の4時に到着。ホテルに行って荷物を置いたのち、先輩がすぐに観光に行こうと言い出した。
最初はシセ島。どこだそこ?エッフェル塔や凱旋門ではないの?と思ったが、先日火事にあったノートルダム大聖堂のある場所と聞いて納得。そんなノートルダム大聖堂に向かう途中で事件は起きた。
きっとスマホでグーグルマップを見ながら歩いていたのがいけないのだろう。対面から女子高生ぐらいの集団が、こちらを目指して歩いてきた。
「やばい。何かが起きる」
と危険を察知して、直角に方向転換する。先輩は気づかなかったのか、それとも適当にあしらうつもりだったのか、正面衝突する。どうもアンケートのお願いのようだが、そんなことを日本人に朝っぱらからする必要があったのか。先輩も軽くあしらったあとに異変を感じたのか、カバンをチェック。
「財布がない!」
先輩はすぐさま、振り返って先ほどのグループに向かっていき、財布を返すように要求する。ここで驚いたのが、このスリ集団。逃げる様子が全くない。
先輩が向かっているのに気付いたのか、1人の女性が、先輩に向かっていき、財布を返す。聞き取れないが、どうも
「さっき落ちていたのを拾っただけよ。」
と言って先輩に財布を返却していた。
その後、すぐに先輩は財布の中身を確認すると・・・
「お金がない!」
と叫ぶ。
改めて、先輩がスリグループに近づいて「お金を返せ」というと、新たな女性が先輩に向かっていき、地面を指さしながら
「これは落ちていたから拾っただけよ。あなただったのね。拾ってあげたんだから、お礼をしてよ」
と金銭を要求。
あとで、先輩は「あれはあの娘たちの技術料としてお金を払っただけだ。」と強がっていたが、、、
すると、
先ほど財布を返した女性がそのシーンを見て
「私も財布を拾ってあげたんだから私にもお礼をちょうだいよ。」
と先輩の前に再び姿を現したのだ。
先輩はこれまた気前よくチップをあげていたが、フランスのスリはなんて堂々としているんだろうと傍目で見ていたので、先輩から
「なんで助けにこないんだ」
と怒られたのは言うまでもない。
せめて動画だけでもとっておくべきだった。。。
っていうか、そんな余裕ないっすよ。先輩。
ちなみに、スリ軍団は当然フランス語で、先輩は英語と日本語で会話。
こういうときは言語を超えたコミュニケーションが図れることを知った。
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