「自分を動かす言葉」その2

食で身体に栄養を!

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ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。

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自分を動かす言葉 (ベスト新書)

自分を動かす言葉 (ベスト新書)

  • 作者: 中澤 佑ニ
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2013/02/21
  • メディア: 新書

 
 成功ではなく、成長を目指す
 僕のサッカー人生を表わしていると思った言葉がある
「人生において『成功」は約束されていない。しかし人生において「成長」は約束されて いる」
 これは田坂広志さんという多摩大学の教授 の方が書いた『未来を拓く君たちへ』(くもん出版)という本で出会った言葉だ。大 げさな言い方かもしれないけど、僕はこの 言葉は人生の真理を突いているように思っている。
 世の中、思い通りにいかないのは、ほとんどの人が身に染みて感じていることだろ 僕らサッカー選手にとって成功とは、結果であり、優勝やゴールといった華々しい う ものだが,僕自身,今までのサッカー人生において、そう簡単に結果が出たためし. 一方で、週末の試合で得点をしたり、活躍したりする選手が実は大して練習を ていなかったなんてことはよくある話だ。
そんな時、「なぜあいつが……」と思ってしまうのが人間のさがであり、僕も少 からず,嫉妬心にさいなまれた時期がある。特に自分自身が人よりも努力している 自負していればいるほど 「自分はずっと居残り練習をしてきたのに、何で活躍できないんだ」とか「何で俺は点を取れないんだろう」と悩んでしまうのだ。
 だけど、そんなことを考えても、目の前の現実が変わるわけではない。むしろ、心が乱れることによって悪循環にはまってしまう危険性すらある。
 だから,僕はある時から自然とそういった「成功」を意識しないようになった。
 も ともと、先を見て練習をするタイプではなかったけれど、 一層、日々の練習だけに 中するようになったのだ。たとえそれで結果が出なくても,悪いところだけを反省し 、気持ちを切り替えて練習に取り組むようにする。そういうサイクルで競技人生を歩 できた結果、気が付けば、 「成功」よりも「成長」を実感するようになった。 だからこの言葉を目にした時、 「やっぱりそうなのか」と思ったし「自分の進んで きた道のりも間違いではなかったんだ」と背中を押された気がした。
  ここで言う「成長」とは、飛躍的に自分が上手くなったということではない. 確かに、技術的に向上した部分もある 例えば、僕は昔、ロングキックを真っすぐ 蹴ることができず、 20代前半の頃からずっと居残りでキックの練習を続けてきた。す ると、徐々に真っすぐボールが蹴れるようになった。小さい頃からしっかりと練習を してきた選手が聞いたら笑うかもしれないけど、僕にとってそれは大きな進歩だった。
だけど,僕が「成長」を強く実感したのは、サッカー選手としての根本的な部分だ。 簡単にいってしまえば、選手寿命に関わるところである。僕自身、昔から最も心掛けてきたのは体のコンディション調整だった。  練習の後に疲労を残さないためにはどうすればいいか,故障しに くくするにはどのようなケアが必要なのかを考えて、年齢ごとに自分に合ったやり方を実践してきた。
以前は体調を維持するためにオフの日もジョギングを欠かさなかったし、食事や睡眠 などの生活サイクルもずっとサッカーを中心に回っている。
その成果が表われ始めたのは, 20代後半くらいからだった。
 同年代の選手たちが走れなくなってきている中で、自分がまだ走れていたり 引退 する選手がいる中で生き残ることができてい たり、少しずつ「成長」 が目に見える形 になっていった。
 そして、結果的に日本代表では国際Aマッチ110試合に出場でき,リーグでも 2012シーズンに400試合出場を達成することができた。いずれも、昔の自分に は想像もつかなかった数字だ。 「成功」が人の脳裏に焼きつくような強烈なインパクトを指すのなら、僕にはあまり 縁のないものに違いない だけど、 「成長」は至るところで実感している。
 だから今も、何が「成功」なのかと聞かれたとしたら,よく分からないと答えるだ ろう。僕の場合,日々、追い求めているものは「成長」だからだ。 「成功は約束されていないけど、成長は約束されている」 僕にとって大きな意味を持つこの言葉は、 つい結果に一喜一憂してしまい,前に進 むことができなくなった時に 力を発揮する。 結果が出ないことを悔やむ必要はない。重要なことは,日々,成長を実感できてい るかどうかなのだ。
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昨年は田坂広志さんに出会って、色々と勉強になった。だけど、ここで既に1回であっていたんだな~。
長田は40歳を過ぎてから、成長を実感するようになった。
人はいつでも成長できるんだな~って。

 

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