私が一番受けたいココロの授業。その2

食で身体に栄養を!

本で心に栄養を!与えよう!

ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。

気に入ったら是非是非購入してください。

私が一番受けたいココロの授業―人生が変わる奇跡の60分

私が一番受けたいココロの授業―人生が変わる奇跡の60分

  • 作者: 比田井 和孝
  • 出版社/メーカー: ごま書房新社
  • 発売日: 2008/07/20
  • メディア: 単行本

 

挨拶は自分を変える

一つね、面白い話があるんです。
ある経営コンサルタントの方から聞いた話です。
経営コンサルタントっていうのは、
いろんな業種のいろんなノウハウを持っている人です。

「こうやれば売り上げが上がる」とか、
「こうやれば会社が上手くいく」というノウハウを
沢山知っていて、
いろんな会社にそのノウハウを教えて、
「こうするとうまくいきますよ」という
アドバイスをしてあげるんですよね。

そのコンサルタントの方が、
ずぅ~っと気になっていたことがあるそうなんです。

それは、「こうすればうまくいきますよ」というノウハウを
ある会社に持っていってやったら大成功するのに、
別の会社に持っていくと、
全然上手くいかない・・・ってことがあるですって。

・・・同じノウハウなのに、なんでうまくいく会社と、
うまくいかない会社があるんだろうっ?・・・って
ず~っっと思っていたそうです。

・・・で、最近やっと答えが出たそうです。
それは不思議なことに、

「組織の中で、会社の中で、社員同士、
気持ちのいい挨拶ができないところに、
どんなノウハウを持っていっても、うまくいかない」

ってことだったそうです。
ノウハウって「やりかた、手法」ですよね。ある意味「形」だから、
形だけ真似すれば、うまくいくような気がするじゃないですか。

だけど、あいさつができないような組織には、
どんなにいいノウハウを持っていっても
うまくいかないんですって。

で、今度はその話を、私が尊敬する木下さん
(株式会社アビトレ 代表取締役会長 木下晴弘さん)
が分析しました。

木下さんが言うには、

あいさつとは、相手の存在を認め、
相手に対して心を開くこと

なんですって。ですから逆に言えば

相手からあいさつをされれば返すけど
自分からはしない

というのは、

「相手を無視している、存在を認めていない」

ということになるんです。
もちろん、心を開いていない状態です。

で、結局組織の中であいさつができないっていうのは、
「その組織の中のひとりひとりが
同じ組織のみんなに心を開いていない」

っていうことなんです。

・・・で、心を開いていない人っていうのは、
どんなにいい話でも、どんなにいいノウハウでも、

「そんなこと言ったって、うまくいくのか~?」

という気持ちで聞いているわけですよ。
そんな気持ちで、嫌々行動したって、
効果が出ないのは、当たり前ですよね~。

あいさつのできる組織なら、心を開いているわけですよ。
誰に対しても

心を開いて人の話を聞くことができれば、

「あっ、なるほどそうか! それなら、ちゃんとやってみよう」
って思うことができるわけです。

みんながそう思ってやってくれるような組織だったら、
そのノウハウは一気に生きてくるんですよね。

これは人間も一緒ですよね。
常に心を閉じて、人の話を聞くにも
「そんなこと言ったって~。そんなうまくいくわけないよ~!」
って思っている人はなかなか成長できないですね。

でね、人に対して心を開けない人は、
人からも心を開いてもらえないです。

逆に、人に対して、
いつも気持ちの良いあいさつをして、心を開ける人は、
他の人も心を開いてくれますよ。

私も、いろんな卒業生を何百人と見てきましたが、
いろんな子がいました。
私に対して、心を開いてくれる学生に対しては、やっぱね

「なんとかしてやりたい」

という気持ちになりますよね。

でも、何度も何度も言っても、言う事を聞かない
心を開いてくれない学生に対しては、

「この子には、どんなに言っても分かってもらえないんだ・・・これ以上言っても無駄なのかも・・・」

って思ってしまうことがどうしてもあります。
すごく悲しい気持ちになります。
それにそう思われてしまったその子は、幸せとはいえないでしょう。

これは就職した後も同じです。
上司に注意されても、心を開いていなければ、
上司は何も注意しなくなりますよ。
だから、自分から心を開かなかったらダメなんですよ。

ここでこういう人いますよ。
「あいつが心を開いてくれれば、自分だって心を開くのに」

あいさつも一緒じゃないですか。

「先生があいさつしてきたら、するよ」

というのは、

「あいつが俺に対して心を開いてくれれば、
俺だって心を開いてやるよ」

というのと同じです。
これね、うまくいかないんです。

「まずは、自分から」

自分が心を開かなかったら、
周りの人も心を開いてくれなかったんです。

周りの人が心を開いてくれなかったら、
自分が心を開いていない、ということです。

周りの人が親切にしてくれなかったら、
それは、自分が周りの人に親切にしていないっていうことです。

周りの人があいさつをしてくれなかったら、
自分が周りにあいさつをしていないというだけのことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この本を初めて読んだとき、あいさつをするようにしたんですけど、
すぐにやめちゃいました。

なんというか、忘れちゃったのと、あまり返事が返ってこなかったので、
今考えると返事を要求していたのかなって。

今は朝の立ち番でも積極的にあいさつしています。
(というか、立ち番している人自体が少ないかな・・・)
授業時の「おねがいします」、「ありがとうございました」ときちんと言います。

もう、なんというか自分自身の姿勢なんだよな~と思いました。
相手に見返りを求めている時点で「自分の負け」だと思いました。

最初の頃はほぼ返事もらえなかったんですけど、
(結構泣きそうでした・・・。)
だけど、最近は生徒もきちんと返事してくれるようになったんで、
「あぁ、やっぱり自分自身の問題だったのかな~」と思うようになりました。

話ちょっと変わりますけど、
長田はあいさつしてくれない生徒を
「礼儀がなっていないな~」ではなく
「心を開けない、何か小中で先生に対して嫌なことあったのかな~?」

「長田のこと嫌いなのかな~?何かしたっけ?」
と原因を探るようにしています。

これがなかなか面談などで有効利用できたりします。

ということで、あいさつ頑張りましょう。
(長田にとっては頑張ることなんです・・・。)

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