私が一番受けたいココロの授業。その4

食で身体に栄養を!

本で心に栄養を!与えよう!

ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。

気に入ったら是非是非購入してください。

私が一番受けたいココロの授業―人生が変わる奇跡の60分

私が一番受けたいココロの授業―人生が変わる奇跡の60分

  • 作者: 比田井 和孝
  • 出版社/メーカー: ごま書房新社
  • 発売日: 2008/07/20
  • メディア: 単行本

何のために働くのか

これは、アメリカでのお話です。
ある鉄道会社の社長が、線路の修理現場を視察しました。
すると、一人の作業員が親しげに話しかけてきました。

「久しぶりだね!君もずいぶん出世したものだね。
君が社長となったときは本当に驚いたよ。」

見ると、その作業員は約10年前に、
社長と一緒に作業員として働いていた友人でした。
そして、その友人は言いました。

「10年前は一緒に、50ドルの日給を貰うために
働いていたのにね。君も変わったね」

社長は答えました。

「・・・そうだったのか。
君は50ドルをもらうために働いていたのか。

私は10年前も今も、この鉄道会社のために、
そして、世の中の人に快適な旅をしてもらうために
働いているんだ」

と話はここまでなのですが、

目的って大事ですね。
50ドルを「もらう」ために働いている友人は、
10年経っても、今でも50ドルのためにしか働けないんですよ。
そして、50ドル以上のものはもらえないんです。

ところが社長になった人は、
10年前も「どうやったら、人の役に立てるんだろうか?」
「どうやったら、人に喜びや幸せを与えられるのか・・・?」
と「与えるため」に働いています。もちろん今でも同じです。

けど、仕事の中身は大きく変わりました。
10年前は作業員ですが、今は社長ですからね。
たぶん、ものすごくたくさんの人の為に
良い仕事ができているんじゃないですかね。

みなさん、どうしてこの2人にこんなに大きな差ができたか
わかりますか?
「もらおう」と思って働いているのか
「与えよう」と思って働いているのかの違いです。

・・・その友人は「50ドルのため」に働いているわけですよね。
1日、9時から5時まで働いて50ドルですよ。

例えばレールの仕事をしていたとして、
1日、一所懸命、必死でやって10メートル分工事しても50ドル、
1日、のんびり働いて5メートル分工事しても50ドルです。

同じ50ドルなら、楽なほうがいいですよね。
「50ドルのため」に働いているんですから。
50ドルさえもらえれば、それでいいんですから。

上司が見ていないところで、手を抜くかもしれません。
・・・でも、絶対に見ていないと思っていても、
そういうことは、いずれちゃんとバレるものなんです。

自分がこの人の上司だったら、
この人には責任ある仕事なんて任せられないですよね。
さらに難しい仕事なんて与えられないですよね。
だから、いつまで経っても作業員なんです。

それに引き換え、この社長になった人は、
「世の中の人のため」に働いています。

「世の中の人に、喜んでもらいたい」と思えば・・・
もちろん、工事だって、できるだけ早く進めるでしょう。
一刻も早く修理を終えて、みんなに使ってもらいたいですから。

少しでも早く作業を進めて、もし時間が余れば、その時間で
「世の中の人のために喜んでもらえること」を考えるでしょう。

もちろん、「世の中の人」の中には、
「一緒に働いている人」も入るわけですから、
少しでも、他の人たちが働きやすいように、
気を使うんじゃないでしょうか。

自分が使った道具はきれいに洗って、きちんと整頓しておくとか・・・
「お疲れ様でした!」のあいさつひとつだって
心がこもっているでしょう。

・・・この人、めちゃくちゃ与えていますね。
周りの人たちやお客様や・・・その国の人たちに与えまくっています。

だからついには社長さんになって、
高収入や地位が与えられたわけです。

でも私は、この社長さんは、高収入や地位なんかよりも
もっともっと価値のあるものが与えられてきたと思いますよ。

こんな思いで働いてきた社長さんですから、
ホントにいい仕事してきたんでしょうね。

周りの人から、本当に感謝されて、信頼されて、

「あの人と一緒に働けてよかった」

と思われていたんじゃないでしょうかね。
これ、お金には変えられないものですよ。
・・・感謝とか信頼っていくらお金を出しても変えないものなんです。

この世の中、本当に価値あるものって、
お金じゃ買えないものですよね。
それが結果的に、この社長には与えられています。大きいですよ。

ホントに、何のために働くのかっていう目的って大事ですよね。

さて、どうですか?
・・・みなさん、バイトしている人もいると思いますが、
自分はどっちのタイプですか?

コンビニでお客さんがいないとき・・・
ラッキーと思って雑談したり、
ダラダラ過ごしている人は、この「友人」と同じですよね。

何か自分にできることはないかと仕事を探して、
賞品の陳列を直したり、机の上を拭いたりしている人は、
「人財」になれる人、のような気がします。

「バイトだから」とか、そういうことは関係ないです。
バイトでいい仕事ができない人が、
正社員になったからって、良い仕事ができるようになるなんて、
思えないです。

もしもみなさんが、この2人の上司だったとしたら、
どちらの人を信頼しますか?
どちらの人と一緒に働きたいですか?

分かりきったことですよね。

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長田は
「縁ある人々を幸せにするため」に働いています。
お金はもちろんほしいですが、それは与え続けていれば
あとから自然と入ってくるので、あまり気にしていません。

この話を読んで
意識の差が結果の差に繋がるんだろうと思います。

紙一重、
紙の1枚1枚は薄くて、そんなに差はないですが、
積もり積もれば、本のように厚くなります。
1日1枚ずつ差がつけば、1年で365枚、結構分厚い本ですね。

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