2月14日から19日までシンガポールとマレーシアに修楽旅行に行ってきた。(本当はもちろん修学旅行。わざと修楽と書いています。)長田にとって4回目の海外。ちなみに海外修楽旅行の引率も4回目である。
さすがに4回目となると、勝手が分かるというか、困ることがあまり無い。(英語が喋れなくて困ることは何度もあったが。)それでも発見というものはある。
「先生、ステイ先のシャワー、お湯が出ません。」何度もこの台詞を生徒から聞いてきたが、今回初めてステイをして(過去3回とも逃げてきた)この言葉の意味がやっとわかった。マレーシアには風呂は当然として、シャワーという概念が存在しない。あるのは水浴びだけ。亜熱帯の地域だから、お風呂で身体を温める必要が無い。だから、体が熱くなったら水浴びをして身体を冷やす。ただそれだけの話なんだ。
出てくる飲み物がすべて温かいのも、きっとこれらに起因するのだろう。健康のためもあるだろうし、フルーツで冷たいものを補給する。きっとそんな感じなんだろうな~。
今回の修楽旅行で一番印象に残った生徒の言葉
「添乗員さんにはお世話になっていないから、お礼の言葉を言えない」
(誇張していますが、ニュアンス的にはこんな感じ。たぶん直接関わっていないから具体的な言葉を出せないということなのでしょう。)
長田はここ3回ほど、日直を最終日に引き受け、生徒から添乗員、ガイドさん、看護師の方に感謝の言葉を述べる機会を設けている。
というのも、初めて海外修楽旅行を引率したときのこと。最終日のとある控え室で、ある添乗員が必死にパスポートチェックをしていた。「なんだろう?」と不思議に思ったのだが、夕食のときに分かった。なんと、修楽旅行中に誕生日を迎えた教員(ちなみに穴原先生)と生徒のお祝いをしたのだ。(あのケーキはきっと自腹なんだろうな~。)
今まで週楽旅行を何度も引率しているが初めての経験だった。この体験があって、急遽、作文のテーマとして、「お礼の手紙」を生徒に書かせて旅行会社を通じて送った。
話しは逸れたが、先の発言を聞いて「あぁ、見えないものが見えないんだな。」と思った。
2年前に遡るが、修楽旅行に行ったときに添乗員としてついてくれたリサさんの話というか人生そのものが、強く印象に残っている。彼女のガイドという仕事の役割を超えた、なんというか、人間力を磨こうという姿勢に感動した。
シンガポールには電信柱がない。また自動販売機も車中からはほとんど見かけることがない。これらは後進国だからこそだと思っていたが、「シンガポールには意味の無いものがない。」というミサさんの言葉から、もっと深いものがあるのだと感じた。日本にあって、シンガポールに無いもの、そう、見えないものを見ることによって、時代の変化を感じることができる。
初めて行った6年前、そのときでさえ、なんという治安の良い国だと感心したが、2年後の4年前に行ったらUSSが出来ていた。2年前のさらに2年後にはマリナーベイサンズが出来ていた。今年はそこまで目新しいものを発見できなかったが、チャンギ空港は来年Terminal4が完成して、さらに進化を遂げると聞いた。常に成長する国、それがシンガポールだ。
人として成長するためには
(1)人に出会う
(2)本を読む
(3)旅に出る
という3つのうちどれかが必要であると、色々な本でみかけるが、
比較のためにもやっぱり旅に出ることは大事なんだな。
そんなことを感じた修楽旅行であった。
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