教員をしていて、1年間365日のなかで一番嫌いな日、
数年前までは4月の保護者会だった。
そう、役員決めの日である。
他の学校(小学校や中学校)では
「3年間ないし6年間のうちにどこかで必ず役員をする」とか「恨みっこなしでくじ引きをする」とか以前と比べて成り手が少なく、教員も場合によっては家庭に電話するなど非常に大変である。
今の社会は女性の社会進出もあり、働いているお母さんも多く、仕事を増やすことが本当に申し訳なくて、頼みにくいのが現状である。
ただ、ここ数年はそんな憂鬱だった日も、楽しく終えられるようになってきた。特に今年は担任含めて全員持ち上がりなので、スムーズに決まった。ここまで短時間で決まったのは初めてではなかろうか。高1の内進クラスを担当した時だって、どこかの部署が1つだけ決まらないことがよく起こる。
さて、そんな保護者会がどうやって楽しい会になったかというと
(1)お茶とお菓子の用意をする。
これは宮坂先生から教わったことだが、わざわざお越しくださった方々に対する最低限の礼儀だと思う。さらにここ数年は、女性へのおもてなしということで、お菓子にもかわらいしいのを選ぶようにしている。最近利用しているのは本駒込駅付近の「福どら」と「風子」である。今年はさくらのクッキーや、ゲームの景品として、鯉のぼり(風車とこんぺいとう付き)を用意した。
(2)ワールドカフェを行なう。
これは駒込が海外修学旅行になったときに武石先生から教わったことだが、これを保護者会でももちいた。やっぱり保護者も孤独で不安だからこそ、「同じ考えで安心」とか「そういう考え方もあったんだ」など、他の保護者と心を通わすことが必要である。これを行なってから毎回沈黙する保護者会で笑いが起こり、比較的スムーズに役員決めができるようになった。アイスブレイクってかなり重要だ。ちなみに今年は3年連続の保護者もいたので、ワールドカフェではなく、バースデーチェーンを行なった。予定通り同じ誕生日の保護者がいて、確率の凄さを感じたww
(3)負担を分担
役員の定数に対して2倍の数を目標にしている。今年も4つの部署で5人選出しなければならないところを13人選出した。「1人では大変だけど、2人なら2回に1回のペースで出席すれば・・・」なんてことを考えてもらえるように声をあげてお願いする。ワールドカフェで親しんでいる分、隣の人と話しながら一緒に手を挙げてくれることもある。
まぁ、他にも長田が日常の生活で懸命に教員していることや、読んだ本を化したりと友好関係を築いているということもあるが、一番大事なのは、保護者を孤独にしないことである。生徒もそうだけど、孤独になるとなかなか自分から声をあげるなんてことはまず無い。
今年は学年?学校?全体で保護者用のお茶を用意してくれたが、それよりもワールドカフェなど、保護者同士が打ち解けあうためのゲームする時間が欲しかった。今回は保護者会の時間としてあてられた90分のうち、50分をゲームと長田の話。20分を高3進路の話。残りの20分弱で役員決めだったのだから。
いやぁ、今年は本当にすんなり決まってよかったぁ~
ちなみに現在、1年間365日で一番憂鬱な日は人事発表日です。
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