ゆうじ先生からの返信

2006年、2年8組の担任になったとき、担任として始業式で出会う前から知っていた名前が4つありました。「あやね」、「ひとみ」、「あきら」は頭がよく、真面目だと。「みき」、あなたは頭が良いけど素行が悪いと。特進(今でいう理系Sアド)にも残すかどうか会議になったと聞いたよ。

 

 

「みき」が卒業式の日に私にくれた手紙に「先生の第一印象は無口で怒ったら怖そうです」と書いていますが、私の第一印象は「目つきが鋭く、教員を敵視している」です。先入観があったからかもしれないが、周囲との壁、いや城壁というべきバリアを張っているのがアリアリと分かるほどでした。ズル休みはするし、遅刻も多いし、そして髪を染めてきたりと・・・「みき」に対する評価はそりゃ、最悪だったさ(苦笑)

 

そんな「みき」と打ち解けあったのはやはり手紙だろうね。なんで、あんな手紙を書いてきたの?ラブレターには程遠い、悪口のオンパレード。学校だけでなく、友達に対してもすごいこと書いていたね。それに対して長田が何を書いていたのか、もう忘れたけど、そこから何故か仲良くなりましたね。修学旅行(その当時は国内で5月に行われた)での「みか」と執拗に長田に絡んでくる、その物怖じしない性格すごすぎます。あっ、生徒は私の目の前では「先生」や「長田先生」なのに、「みき」だけ、「ゆうじ先生」と呼ぶ、その度胸にも敬意を表したいです。

 

2年の途中でダンスを辞めたのが大きな転機になったようですね。あのままダンスを続けていたら、絶対に観にいったんだけど・・・というタラレバの話をしても仕方ないでしょう。もらった写真はちゃんと持っていますよ。

 

そのあとの勉強に対する姿勢は本当に凄かったと思います。まさか受験時に高1の勉強合宿にやってきてマンツーマンで数学を教えることになるとは思わなかったよ。しかも親に車で送迎してもらったとはいえ、あんな部屋着で登場するとは・・・(苦笑

 

FACEBOOKで「みき」を見つけたときは驚きました。手紙に「公認会計士とって、UCLAに行って、大金持ちです♡」と書いてありますけど、実際に中央大学を卒業してワシントン大学に通っているとか、どれだけ実行力があるんですか・・・。

 

「みき」が手紙に書いていた「明日やろうは馬鹿野郎」、結構な頻度で使わせてもらっています。そして「心が変われば行動が変わる」の言葉、今梅野はどこまで行っていますか?長田は「運命が変わる」のを感じ始めているところです。

 

さっきから手紙の話が何度も出ていますが、今、それを読み返しながら返事を書いています。これを読みながら、「みき」は有言実行で順調に成長しているんだろうなぁ・・・とアメリカで頑張っている姿を想像しているのですが、全く実行されていない一文を発見しました。「卒業しても会いましょう」、うん、この6年間メールや電話で何度か交流を図ったけどまだ会っていないですね。是非日本に戻ったときは駒込に遊びにきてください。お待ちしております。

 

このコラムを先日アメリカにいる「みき」に送りました。(IT社会って凄いね。)
最初の2,3段落は悪口しか書いていないから嫌がるかと思ったけど、

 

「最初の部分読んでみると私だいぶ悪い子ですね(爆)今考えたらどんだけとんがってんだって感じですね。笑

嫌というかもう笑ってしまいました!笑 まさにその通りという。。。笑

 

なんか読んでたら当時のこととか思いだしたりして、駒込の特に2,3年生のときって不思議なほど良い思い出しか残ってないんですよね。

祐治先生からの返事、素直に嬉しいです!!なんかほっこりしました。

私、本当に夏に帰国したら祐治先生と会いますから絶対!!笑」

だそうです・・・。

 

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というコラムを4年前に学級通信で書いたのですが、

「みき」は今日本にいて、超有名企業に就職しています。いや、すごいよ、本当に!

今度兄貴の「けんた」いや「げんじ」についても書こうと思うけど、この兄妹の実行力は本当に恐ろしい。

 

ちなみに、「みき」とは年に1回会いますね。とある日に。まぁ、これも縁ですな。

職業を聞く会に来てくれないかな・・・と思ったけど、土曜日は仕事だったな・・・。

 

 

 

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