過去と他人も変えられる

自己啓発の本を読んでいると

過去と他人は変えられない。でも未来と自分は変えられる”

という言葉に出会うことがある。

確かにその通りなのだが、私は過去と他人も変えられるのではないかと思っている。

もちろん、過去に起こった事実を変えることはできない。しかし、その事実に対する見方を変えることはできる。例えば辛い出来事があったとしても、それを“もう2度とあんな思いをしたくない”と思わず“あの辛い出来事を乗り越えられたから今の自分がある”と思えば過去は180度変わる。

 

 

駒込の生徒で言えば、比叡山研修などがいい例だろう。感想文を読めば“もう一度行きたいとは思わないが、貴重な経験だった”が大半を占める。“辛い=嫌だ”ではないのだ。今、これを読んでいる、駒込の卒業生の心に問いたい。「あなたにとって、比叡山研修とは何だったのか?」と。

 

 

人間は忘れる生き物だというが、忘れた上で上書き保存してくれる。そう、時間は過去を書き換えてくれるのだ。もちろん、それには時間を経てその人が成長して、器を広くして、心の受け止め方を変えなければいけないのだが。

では、他人を変えられるかというと、これも可能だ。というか、これこそ、教師の仕事であると考える。もちろん、簡単に変えることは出来ない。それを実現するためには情熱が必要だ。私の勘違いかもしれないが、私の授業を通じて数学を好きになったり、いつも遊んでいた生徒が楽修に目覚めていく姿を見たりすると非常にうれしくなる。

 

こんなことを書いていても「他人を変えることができるなんて傲慢な考え方だ!」という人もいるだろう。しかし、長田は敢えて言いたい。「自分の力だけで変わったんだと思うほうが傲慢だ!」と。

 

私の好きな言葉に“木は光を浴びて育つ。人は言葉を浴びて育つ。”という言葉がある。種さえあれば、花が勝手に咲いているとでも思うのか?土があって、そこから栄養を得ている。水や光があってこそ、花は咲くことができる。受粉に関しても昆虫などの手伝いがあってこそだ。周囲の人に活かされて、今の自分があるのだ。

 

長田は上の言葉をアレンジして“草花には水を注げ。人には情熱を注げ。”という言葉を作った。そして、そういう気持ちで長田は教師として取り組んできた。

 

もしかしたら注ぎすぎて、生徒によってはしつこい人だと思ったかもしれない。さらに言えば先生の教え方が嫌いだから勉強しなくなるといった悪い変え方もあるので、教師としては気をつけたいところだ。

私が好きな本

NASAより宇宙に近い町工場

NASAより宇宙に近い町工場

  • 作者: 植松 努
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/11/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


の言葉に

もし、今の自分がちょっといやだなあと思うところがあって、変わりたいなあと思っているのであれば、人と出会えばいいんです。そして本を読めばいいんです。人と出会ったり本を読んだりしたら、昨日の自分と必ず違うからです。新しい知識が入った分人生は変わるんです

とある。
そう、本や新しい人・文化が自分を変えてくれるんだ。

 

長田は傲慢かもしれないが、そんな新しい人になりたいと思っている。このブログでいろいろなものを掲載しているのは、自分自身が変わったように、皆にもこのブログを読むことによって変わってほしいと願っているからだ。それは皆で一緒に幸せになりたいからである。

 

だから、自分のために頑張れないならば、他の人を励ませばいい。そしてその人が変わったら、その人から励ましてもらい、協力して自分自身を変えればいい。周囲の縁によって生かされているんだ。それって縁がその人を形成していると考えれば、他人を変えていることにならないだろうか?

 

これが、長田が「過去と他人も変えられる」と思っている理由だ。

 

夢は皆で叶えるもの。みんなの言葉がみんなをちょっとずつ、目には見えないが影響を与えて変えていっているんだ。だからもっと皆でお互いを高めあおうぜ!

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