食で身体に栄養を!
本で心に栄養を!与えよう!
ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。
気に入ったら是非是非購入してください。
今回はコチラ。
著者を知っている人は想像つくでしょうが、
下ネタもどこかで載ることでしょう。
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
すべての患者様には
希望しか与えてはいけない。
これも高須先生に聞いたんだけど、患者さんって「今日死ぬ」って言うと、本当に死んじゃうんだって。逆に、手握って「大丈夫ですよ」っていうと、結構持つんだって。
ほら、今どきの医者って、ものすごく詳しく教えるでしょう。「あと半年。2ヶ月ぐらいで意識がなくなります」みたいに。「助かる方法はない」「治験も無理」とか、公務員みたいに言っちゃうじゃないですか。だけど、そんなこと絶対言っちゃダメだって。
だから、鴨ちゃんが「あと半年」って言われたときも、高須先生は「言った期間より早く死ぬと訴訟になっちゃうから、医者は必ず短めに言うんだよ。だから『全然大丈夫』って嘘つきなさい。『僕の見立てだと5年は大丈夫』と言っておけばいい」と教えてくれた。
あと、そういう絶望しかないときは、たとえば1週間後とか10日後とか1ヶ月あととかに「レストランに行く」「ちょっとした旅行にいく」「◎◎を買いに行こう」とか、そういう予定を決めておきなさい、とも言っていました。そしたら人間って、どうしようもない目の前の恐怖より、そういう小さなニンジンのほうに気持ちが向くんだって。
そうやって、希望の時が訪れることを教えておくことがすごく大事。これは人生のいろんな場面に応用が利くんです。朝日新聞でやっていた「いじめられている君へ」のキャンペーンのときに私が「16歳まで生き延びてください」って言ったのもそれなんですよ。今いじめられて絶望しているときに、「人間としての踏ん張りどころ」とか言ってもダメじゃん。16歳まで逃げ切れば何とかなるからね、という希望、開放の日を教えておくと、だいぶ楽になるでしょう。ウンコしていい時間教えてくれなくて、「いつか☆」とか言われたら気が狂うもんね。
鴨ちゃんの場合は、「ガンにならなくても死んでたよ。静脈瘤破裂何回もしていたし、臓器はもうもたなかったと思うよ。」ってあとで教えてもらったんですけど。それでもやっぱり野良犬のように死ぬのと、家族に「愛してるよ」と言われて亡くなるのとではまるで違うから、絶対そうしなさいというのも高須先生から教わったことで、そういう姿勢は非常に尊敬している理由の1つです。
長田
先生と呼ばれる職業は(まぁ他の職業でも同じですけど)
愛情を込めないとね。AIに替わられない職業、それが先生。
そう思いたい。
まぁ、そんな話はさておき、ちいさなニンジン大切にしましょう。
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