置かれた場所で咲きなさい。4

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ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。
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今回はコチラ。

置かれた場所で咲きなさい

置かれた場所で咲きなさい

  • 作者: 渡辺 和子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: 単行本

「いい出会いを育てていこう」

 

私は今、3つの大学で2千人ほどの学生と接しています。講義後、学生はメモを毎回書いて、いろんな悩みを打ち明けてくれます。メールの返事が来ないとすごく心配だとか、遠距離恋愛をしていて恋人を信じるということが難しいとか、祖母と母の間がうまくいっていないとか。そうかと思うと今の死刑制度についてどう思うかとか・・・・・・。シスターにだったら何を書いても大丈夫だとい、そういう信頼から書いてくれているのでしょう。

 

なかでも近頃は質問攻めで「シスターはどう思われますか?」という言葉で終わっているものが増えています。たまたま大人としての、年齢の離れた私の意見が聞きたいのかもしれませんが、もしかしたら、話す相手がいないのかもしれません。家で話そうとしても、お父さんは疲れて帰ってくる、お母さんはそういう話に興味関心がない、兄弟が少ない。

 

そして友人関係にしても相手に遠慮するというか、表面的に気に入られるような会話を交わすことが多くなっています。「いい出会い」というものをしていないのかもしれません。いい出会いにするためには、自分が有る程度、苦労をして出会いを育てていかないといけません。

 

今は出会い系サイトなどいろいろあります。そして出会ってちょっと気に入ったらもう深い関係に入ってしまっていることも多いと聞きます。いわゆる「神様がこの人と私を出会わせてくださった。だから、この出会いを育てていこう」というような、「出会いを育てる」という感覚が少なくなっているのではないでしょうか。与えられたチャンス、キリスト教では「摂理」という言葉を使いますが、「この方と私とは会うべくして会ったのだから、このご縁を大事にしよう」という気持ちが最近なくなっているような気がするのです。

 

自ら考えて、前向きに生きていくことが、いい出会いに繋がるのです。

 

いい出会いにするためには、

自分が苦労をして出会いを

育てなければならない。

 

出会っただけでは信頼関係を結べない。

「このご縁を大事にしよう」という気持ちを育てていこう。

 

 

 

 

これは、駒込に入ってから日々感じていることです。

この世の中は運と縁と恩で成り立っているのだな。と

もっともっと出会いを育てていかないと・・・。

 

 

 

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