この1年間を漢字で表すなら、「仕事」である。だがそれではあまりに普通なので、「仕事 四字熟語 」で検索をかけたらある四字熟語が出てきた。「男前女子」。 意味は、男顔負けの女子のこと。群れに属さない、上司に物怖じしないなど。と書かれていた。せっかくなのでこれをネタに文章を書いてみる。
営業として入社して一年半、本当に色々な経験をしている。男が9割の会社で、女性の営業マンはほとんど続かない。中には寿退社や出産に伴い営業から事務に移る人もいるが、なにしろ女性が少ないのが私の勤める会社の特徴である。入社当時6人いた女性の営業の先輩が、今では2人しかいない。仲の良かった他支社の女性の同期も、ほとんど辞めてしまった。それだけ女性にとっては厳しい環境なのかもしれない。
これから書くことは、読み手にとってはパワハラやセクハラや性差別だと捉えられてしまうかもしれない。だが、書いている当の本人はそんなことはちっとも思っていないので、会社への不満ではなくて、いかに私が男前女子として過ごしているのかのアピールの場とさせて頂きたい。笑笑
私の支社には女性の営業の同期が1人もいない。都内の支社で女性の営業が1人しか配属にならなかったのは私の支社だけだ。そういう訳で、色々と勝手がよくわからなかった。「いつからリクルートスーツではなく少しカジュアルな服装にしていいのか」なんて周りから言われるまで思いもしなかったし、「辛い時は泣いてもいい」なんて思わなかった。実際社内で女の先輩や後輩が泣いているのを何度も見て来たし、この前他支社の先輩と飲んだ時には「会社で何回泣いた?笑」と聞かれた。
辛くて厳しい時でも職場で泣いたことは一度もない。強いんだね、と言われる。 入社して一年はひたすらの飛び込み営業だった。研修では、うちの会社で営業できなかったらどこへ行っても務まらないと言われたし、こういう会社だから女は男の3倍結果を出さないと認めてもらえないと言われていた。
何もわからない新人がアポイントもなしに営業に行って、すんなり契約が取れるほど世の中は甘くない。不器用で全く案件のなかった私に、部長はあっさりと、「お前よりそこら辺に立っている自販機の方が稼いでるよ」と言い放った。笑 こんなことを言われてもケロッとしていた私に、ベテランの先輩方は「あいつはアイアンレディー、サッチャーだ」と言った。笑
最近の若い人は仕事後はすぐに帰ってしまうと言われるが、2年目になって仕事が増えて来たら全く定時でなんて帰れなくなった。自分の要領の悪さを社会人になって痛感している。会社では労基を気にして残業はほとんど禁止されているが、私は残業をさせられているなどと思ったことは一度もないので何の苦もない。
こんな環境で働き始めて一年半が経ったが、私は会社にいる上司も先輩も環境もみんな大好きだ。私を自販機以下だと言った部長とだって、飲みの席では仲良しだ。そんなことを言ったくせに実績が出始めた途端、「お前はやると思ってたよ」なんて調子の良いことを言う。笑
怒鳴られたって罵声を浴びせられたって、たった一回の飲み会で全てがリセットされる。若い先輩や女の先輩が飲み会に参加しないので、私と40以上の先輩方だけで飲むことが多いが、先輩方の話や経験談は面白いし、明日も頑張ろうと思える。笑
数々の商談の中には、私だから取れた契約もあったし、私だから取れなかった契約もある。だが、飲みの席でほろ酔いの上司が言ってくれた、「お前にはどこにでもいる近所のおばさんのような、万人に好かれる何かがある。そして営業にとってそれが強みになる」と言う言葉を信じて、これからも営業を頑張ろうと思う。
長田
おぉ、久し振りの投稿、有り難う。5月以来かな?なんだかんだで、書いてくれて本当に有り難う。
会社ってこんな感じだよね。昔ながらの古き時代感があり、個人的には懐かしい匂いがします。
そして言ってはいけないのかもしれませんが、
あなたは昔から「男前」です。苦笑
長田に対しても物怖じせず言いたいことを・・・、それほど言ってはいないな・・・。ww
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