失敗をさせる。

最近のこどもを見ていて思うことは、失敗経験が足りないということ。言い方変えると失敗に慣れていない。失敗するぐらいなら、何もしなくていいやって感じが、長田的にはしっくりとくる。

 

無気力とまでは言わないが、自分が失敗しない世界でずっと過ごしているといった。それは引きこもりや不登校が一番分かりやすいかもしれない。これ以上傷つきたくない、といって2次元など仮想空間に自分の居場所を求める。(それが悪いとは思っていませんよ。)

だけど、社会で生きていく以上、それこそ、養ってくれる親が先にこの世の中からいなくなってしまう以上、いつかは社会に出て行くのだから、できるかぎり早めに社会復帰に向けてトレーニングするべきだろう。

昔、抗菌がブームになったことがある。今も口の中には何千億とあることが話題になったような気もするが、それは今に始まったことではなく、昔からのことである。菌=汚いではなく、共存するべきである。

それは、虫に関しても同様で、ジャポニカ学習張から昆虫の写真が消えたというニュースを消えたときには驚いた。子どもにとって嫌なものならなんでも排除しようとする、今の世の中の流れが怖い。

これは、家族でも同様だ。子育ての仕方が分からないからか、悪い意味で子ども中心の世界がある。怒ってはいけないとか、褒めまくるとか、すぐにおもちゃやお菓子を買い与えるとか、こどものご機嫌を取ることが多いように感じるが、社会に出たらそれは通用しない。

通用しないのに、今を最優先にする。「子どもに幸せになってほしい」と思うのはいいが、十数年後を見据えた子育てをしないといけない。

人生は失敗の繰り返しだと思う。失敗を積み重ねる、それは言い換えれば経験を積むということだ。そう、経験値が足りない。経験値が足りないということは、選択肢が少ないということである。

失敗を恐れるのは分かるが、それならば、失敗をすることを予測して、失敗した先で待っていてあげる、これも大事なのではないかと思う。

好きなことだけをさせるのではなく、嫌いなこともする。最初は一緒にやってあげるでもいいだろう。大したことなくても、褒めてあげることも良いだろう。方法はいろいろある。

 

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