勝負の分かれ道

今月は「おおもり」監督特集です。

 

勝負の分かれ道

 勝負の分かれ道はどこか、一瞬の駆け引き、気の迷い、妥協など様々な事があるが、私が一番に思うことは、一日の生活だと思う。嘘がなく、弱くても一生懸命何事にも取り組める人は顔がいい。顔はその人の生き方を物語るけど嘘や狡さがある人の笑顔からは爽やかさは生まれてこない。真剣で不器用な人でも笑うとこちらの心が『ほっ』とするような人間を育てたい。そういう人は必ず幸せな人生を作れると思う。

 

我が校でも中間考査が終わり学習指導、学習時間は十分にとったはずであったが、著しく成績が下がった1年生が2名いた。レギュラー候補であるが練習は一切やらせることを辞めた。なぜか、『お前は何でこんなに下がったと思う。試験前の自分の行動を言ってみろ』と私は言った。『家に帰って食事して風呂入って寝ました。』『ふざけるなボケ!そんなわけねーだろ、格好付けてんじゃねーぞ。携帯開いたろ、テレビ見たろ・・・なんでそう言わねーんだ』とぼろくそにいってやった。本当に反省をして次に向かうのなら深く自分の行動が振り返れるはず。

 

柔道も一緒でなぜ負けたのか、勝てないのかを、ただ弱いから、練習が足りないからで片付けているような事と一緒だと思う。連続技ができない。なぜ?上半身が崩れていないから。一発で勝ったほうが気持ちいいから。引き手が弱い。なぜ?引き手に対する意識がないから。引き手が強くなるには手首の重要性を理解していないから。など追求していかないと柔道は絶対強くならない。ただ練習が足りないから。もっと練習をしなくては!私から言わせれば『うぬぼれるなボケ。全国、世界の柔道家はみんな似たり寄ったりの練習をしてるのだ何がもっとだアホ。』という事になる。

 

自分の弱さをみんなに披露できる、そしてそこを強みにできる奴が強くなると考えている。その生徒に以前『物まねをやれ』といったときに『僕はできません。』と答えた。たかが物まねだが、私は大人気なく本気で怒った。理由を深く考えると今回のことで答えが出てきたように思える。馬鹿になったもん勝ち。まだまだ常勝チームにはなりそうもない。

 

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