εーδ論法

Q:「大学生のときにやっておけば良かったと後悔していることはありますか?」

 

A:ないです。

「今の自分はなりたかった自分」

常にベストだと思って決断しているので、

「間違った!」や「失敗した」と思うことはありますが、

後悔はありません。

 

さて、コラムを書くとこんな感じ・・・

εーδ論法

 人生最大の挫折、それは大学の授業についていけなかったことだ。ε‐δ論法、全てはここから始まった。

 

数学は得意だったが、それは受験のテクニックなどについてであり、本質を全く理解できていなかった。だから大学に入って証明ばかりの授業はチンプンカンプンだったし、「俺は教師になりたいだけで、数学を究めたいという気持ちがないんだ」ということを気付かされた。

 

大学1年次、数学科で一番大切な10単位の微分積分学を落とした。これを落としたら留年確定と呼ばれている科目だ。

本当ならここで「これをキッカケに真面目に取り組んだ」と書きたいところだが、まったくそんなことはない。

とっても優しい教授方のおかげで、幸いにも4年で卒業することができた。

 

そんな最初の躓きにより、教職科目はきちんと出ていたが、数学の必修科目は、好きな先生の授業を除くと・・・。

 

教育学部を受験しなおすか?考えたことは何度もあるが、一浪していること、いや、もう1回入学金や授業料を親にお願いすることはできない、ということで、そんな気持ちは一瞬で消える。

 

そんなε‐δ論法、今なら理解できる気がする。生徒に授業で微分積分を教えながら、やっと微分とは何か、積分とは何かを理解しつつある。長田の数学に対する考え方が「テクニックを駆使して入試問題を解く」楽しみから「本質を理解して出題者の意図を考えながら解く」楽しみに変わっているからだろう。

 

「大学のときにやっておけば良かった」ということは特にない。あのときはあのときなりに一所懸命生きていたから。ただ、もう一度大学時代に戻れるなら、「数学の授業をもう1回受けなおしてみたい」、とは思う。

 

・・・いや、思っているだけだ。

 

長田は今年教員免許の更新だが、「いかに楽に終わらせるか?」しか考えていない。間違っても「もう1回大学で授業を受けられるなんてラッキーだな」なぁんてことはこれぽっちも思っていない。

 

人生なんてそんなもの。過去は懐かしむためにある。

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