比叡山研修の感想。その2

これは「さき」のコラムです。

 

 

この比叡山での研修での2泊3日は長いようでとても短いものだった。話を聞くときも写経をするときも全て正座。しびれを通り越す正座をするのは最初で最後だろうと思うほどだった。
食事のときは物音を少しでも立てたら注意され、行動中の私語も厳禁だった。

私はどうしても正座のしびれに我慢できなくなり少し動いてみたりしていた。周りの友達もそうだった。でも、私の前には全然動かない友達もいた。「しびれないの?」と聞くと「しびれるよ。でも動かないように耐えているの」という返事しか返ってこなかった。私はその話を聞いてから、「自分はこのままでいいのか。耐えることができる人がいるなら、自分にもできるはずだ」と思うようになった。

もう1つ辛かったのは、30km歩く回峰行。行きの下りは体力があったから大丈夫だったが帰りのの上りは日が差してきて暑いし、体力はなくなってきているし、登りだしかなり辛かった。だからといってやめるわけにはいかない。ひたすら頑張って歩いた。

人間は目の前に辛いことがあっても妥協しない強い心を持っていれば、何でも乗り越えられるということをこの回峰行を通して感じた。他にもこの3日間を通して学んだこと、考えさせられたことは沢山ある。「時間が無くて勉強できなかった」、本当にそうなのか。少しでも空いている時間はあったはずだ。私は今までこうやって辛いことから逃げて、自分自身に言い訳をしていた。でも、この異文化体験のような3日間のおかげで私は自分自身を見つめなおし、自分自身に強くなれる方法を知った。

これから先、ずっと比叡山に行ってよかったと思えるような日々を送りたい。研修が終わった今、比叡山研修をやる意味がはっきりと分かる。これからは辛いこと、嫌なことを積極的に受け入れて生活していこうと思う。

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