わたあめのようなおんなのこ

とても久しぶりに駒込の友人から連絡を貰った。その「わたあめのような女の子」とは、学生時代一度も同じクラスになったことはないが、勉強合宿や講習で一緒になることが多く、気が付いたら仲良くなっていた。現在新潟にいる彼女と2時間も電話した後、「長田先生にコラムを送ろう!」と話して電話を終えた為早速書いている。

彼女はお嬢様という言葉がそのまま似合う、可愛らしい女の子だ。話し方や所作、考え方も数いる友だちの中で一番女の子らしい。とても頑張り屋さんで、学生時代はいつも友だちに囲まれていた印象である。駒込にいた頃はよくお互いに勉強を教え合っていた。今でもよく覚えているのが、放課後試験前に数学を教えていた時のことだ。熱心に「うん、うん」と話を聞いていていよいよ説明が終わりかけた頃、「あのね、ありがとね。すごくわかりやすいんだけどね、ここね、もう一回教えてくれる?」と言われたのは割と初っ端のところで、思わず笑ってしまった。

 

 

どちらかと言うと男らしくてせっかち私とは遠くかけ離れた存在のような気もする。現に今も、毎日毎日連絡を取っているような仲という訳でもない。だが、何かに悩んでいる時や何かを考えている時にふと話をしたい、聞いてもらいたいと思うのは彼女である。ぽわーっとふわふわーっとした天然な見た目や雰囲気を持ち、同じ事をしていても一緒にいると時間がゆっくり流れて行く。そしてどんな話もいつも楽しそうに耳を傾け、少し考えてゆっくりと温かいコメントをくれる。しかしわたあめのような彼女の魅力は、ふんわりしているようで実は芯の通った強い女性であるところにある。 彼女は決断力があり、考え方価値観は非常に鋭い。将来の事をきちんと見据えていて、迷いなくそれを決断できることはとても素敵な事だ。

 

 

電話を貰った時、「あぁ、何かに悩んで苦しんでいるのかもしれない」と思っていた。社会人3年目にして考えることが増えてきた。彼女も同じかも知れない、と考えた自分が非常に浅はかに思えた。電話の第一声は「こっちは雨だよー」というところからで、彼女らしくて一瞬で懐かしい気持ちが蘇った。 彼女は大学生になった時、「私と勉強合宿にOGとして参加したい」と言ってくれて、先輩として丸々5日間一緒に参加したことがある。いつもそうなのだ。「◯◯に私と行きたいと思ったの!」「私と話したいと思って!」と。何かをしようとする時に、「私」としたかったと言ってもらえるのはとても嬉しいことだ。

 

今回も電話をくれたきっかけが、長田先生のコラムを読んで私と話したいと思ったということなので、長田先生ありがとうございます(笑) 今日彼女と久しぶりに電話で話せたことは、今の自分にとってとても大切な時間だったし、明日も頑張ろうと前向きな気持ちにしてくれた。日頃はせかせかとした業務と、性格柄予定を詰め込むので忙しい毎日を送っている。誰に対しても優しくて誰からも好かれる彼女はそんな私の癒しであり、励ましと元気をくれる大きな存在である。

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