本を読むこと。2

どの本で読んだか忘れてしまったが、
今の自分を変えたい、
つまり自分を成長させたいと思ったときにすることは
①人に出会うこと
②旅に出ること
だそうだ。
つまり、自分の異なる考えや文化に触れて
自分の持っているものと比較しながら、
気に入ったものを取り入れるということ。
だから、新しい社会に飛び込む。
異国に旅をすると人は成長できる。
だけど、それには勇気とお金が必要だ。
どうすれば良いか?
本を読めばいいのだ!
本は少しのお金と少しの時間ですぐに体験できる
もっと言えば、日常では会えない人
それこそ既に亡くなってしまった人とも出会うことができる。

人はドラマや映画などを見て笑ったり泣いたりと感動することがある。
自分のことではないのに何故心が揺さぶられるのか?
たしか、茂木健一郎さんの本だと思うのだが、
脳にはミラーニューロンという細胞があって、
これで疑似体験をしているから、
他人のことでも、感動するのだ。
みたいなことが書いてあった。
言い方を変えると、
ドラマや映画を見たり、
本を読む事によって、
普段自分が体験できない経験値を積むことができるということだ。
私はここ数年、
本屋大賞にノミネートされた10作品を全部読んで大賞を予想している。
ちなみに本屋大賞とは、
書店売り場からベストセラーを作る」をテーマに
書店員の投票で決める賞で
芥川賞・直木賞ほどの歴史はないが、
大賞をとった作品は映画化されるなど、
波及効果は非常に大きくなっている。
(あっ、予想が当たったことは一度もありません。苦笑)
さて、このノミネート作品を全部読む。
これが苦痛以外の何ものでもない。
好きな作家さんはもちろんスラスラ読めるのだが、
聞いたことない作家の本は大抵つまらない。
特に長田にとって辛いのは女性作家の本である。
何が辛いかって感情移入ができない。」のだ。
主人公の行動が理解できない。
なんでそんな行動になるの?俺なら絶対にしないよ。そんなこと」
と思うこともしばしばである。
だから、10冊のうち2,3冊は100ページまでは我慢して読むけど、
どうしてもつまらないと判断したら、
飛ばし読みして読書を終了させる。
それでも一冊読んだことにする。苦笑)
ただ、「長田には全く理解できないけど、
それに共感する人がいるんだから、
そういう感情を持って行動する人(特に女性)はいるんだ。」
と自分の心に刻むようにしている。
こういう女性の心を理解できないところが結婚できない理由なんだろうね。笑)
だから、
たまに生徒から悩み相談を持ちかけられて話を聞いてあげているときに、
(本音でいうと「その心情全く理解できないよ!」なのだが、
「あっ、本で読んだあのときのあの感情だよこれは!」と察して)
「分かるよ~。
こんなときはあんなことしちゃうんでしょ?」
と本で知った感情を
さも自分もそんなことしたことあるように
話して共感を誘う。
読書によって、こんなずるいテクニックを身につけた。苦笑
(まぁ、必ずしも上手くいくわけではないのだが・・・。)
そうやって、自分に足りない感情を読書によって手に入れる。
これが長田が読書をしている、
特に小説を読んでいる、
いや本屋大賞のノミネート作品を我慢しながら読んでいる理由である。
正解(人の感情)は人の数だけ存在するので
書によって感情を手に入れている。
それが長田祐治。
先日、クラスの生徒に
「長田先生はぼっちの辛さ分かりますか?」
と言われたので、
「全くわからない!
だって、ぼっち大好きだもん。
他の人に気兼ねしなくて楽じゃん!」
と答えるほど、
昔から一人が好きで感情が乏しかった長田だが、
読書をすることによって感情を手に入れている。
そして、今はどうやら、
長田がぼっち大好きだと気付かれないくらい
成長したようだ。笑
ということでよく、
食で身体に栄養を
読書で心に栄養を
与えよう!
と書いているが、それは
読書によって
知識だけでなく
感情も増やしていこう!
という意味なのだ。

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