メダリストの言葉。9

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今月はこの本から!

リオデジャネイロ・オリンピック 勇気を与えてくれるメダリストの言葉

リオデジャネイロ・オリンピック 勇気を与えてくれるメダリストの言葉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2016/10/10
  • メディア: 単行本
 この本だと野球・サッカー以外もたくさん載っているので嬉しいですね。
ということで今回の5回はレスリングの選手で!

 

吉田先生に感謝したい。

ウォーミングアップ会場で

「大丈夫だよ。いつも通りやれば」

と声を掛けられた気がした。

 

 

土性沙羅(レスリング女子フリースタイル69キロ級・金)

 

 レスリング最強を謳う日本が大会13日目の17日、3階級連続の金メダル獲得を決めました。 女子48キロ級で登坂絵莉選手が、伊調馨選手が逆転勝利で続くと、この日最後の69キロ級では 土性沙羅選手が、決勝でロンドン五輪72キロ級金メダルのナタリア·ボロベワ選手(ロシア) に残り35秒を切ったところで追いつき、得点内容の差で振り切って金メダルを獲得しました。 

 

 第1ピリオドを0-1で折り返すと、第2ピリオドでもポイントを奪われ0-2と劣勢に立 たされた土性選手でしたが、残り30秒を切ったところで相手を倒して2ポイントを奪取。同点の場合は、より大きなポイントを奪ったほうが勝ちとなり、土性選手が判定勝ちし、優勝を決 めました。

 

 試合後、「たくさんの方に応援されて支えられてきたので、そのおかげで取れた金メダルで した。うれしくて涙が)出ました。前に試合をやっていた馨さん(伊調)、絵莉さん(登坂) も最後の最後まで諦めずにしていたのを見ていたので、最後まで絶対に諦めずにやろうと思っ ていたので、よかったです」

 

 「重いし、大きい。今までの金メダルで一番、最高」と、初の五 輪で日本女子重量級に初めて金メダルをもたらした土性選手。 これまで女子の重量級は海外勢に長らく頂点を阻まれてきていました。五輪のメダルは 2004年アテネ、2008年北京の72キロ級で浜口京子選手の「銅」だけでした。 

 

 

  先に金メダルを獲った登坂選手と伊調選手の試合は、アップ会場で見ており、「最後まで諦 めずに頑張っているのを見て、負けていられないと思った。勢いに乗れたし(2人の金は)重 圧にはならなかった」と土性選手。 

 

 彼女が、吉田沙保里選手の父·栄勝さんの開くレスリングの道場に通い始めたのは、小学1 年のとき。怖がりのため、なかなか前に出られなかった彼女は、栄勝さんに「攻めろ」と厳しく指導される日が続きました。 色白の土性選手にはあざが目立ち、両親は見るのが忍びなか ったといいます。

 

 しかし、持ち味の忍耐強い性格で厳しい練習に耐え抜き、中学生になると急成長。小さな頃から 栄勝さんに 徹底的にたたき込まれたタックルを武器に、「世界」を見据える存在になりました。 ところが,土性選手が父のように慕っていた,その栄勝さんが2年前に亡くなり、心の支え を失ってしまいましたが、「娘以外の選手を五輪に出して勝たせることが真の指導者の証しに なる」と語っていた栄勝さんの夢を実現させようと、五輪で勝つことだけを目標に進んできま した。

 

 

 「吉田先生に感謝したい。ウォーミングアップ会場で『大丈夫だよ、いつも通りやれば」と 声をかけられた気がした」 世界選手権は2013年から3位、2位、3位と頂点に届かず、そのたびに悔し涙を流して きました。「涙は無駄じゃなかった。今まで金メダルがなかった重量級で、自分が一番初めに 取れたのはうれしい。次は東京で2連覇したい」。日本を発つ前に栄勝さんの墓前に誓った金 メダルを、約束どおり持ち帰る彼女は、次を見据えていました。 

 

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