食で身体に栄養を!
読書で心に栄養を!
今月はこの本から!
今言ってもわからないことに、
「大事なこと」がある。
私がプロ野球の監督だったとき、春季キャンプの時期になると「監督ミーティング」と称して、毎日仕事論や組織論、人生論などを選手たちに語っていた。そして、ミーティングの最後にはいつも、「いま話したことはまだ分からないかもしれないが、年齢を重ねるうちに少しずつわかってくる」と付け加えていた。
仕事や組織のこと、それに人生のことなどは、ある程度人生経験を積んでからでないとわからないことも多い。しかし、わかるときがくるまで、ただ待つのはいかがなのものか。わからないこそ、早い段階で教えておかないと、困るときが必ず訪れる。
今いってわかることだけではなく、いまいってもわからないことに大事なことが含まれていて、それを指導者が言い続けることが人間教育だと私は思っている。
人間的成長なくして、技術的進歩はない。
いまいってもわからないかもしれない。それでもいつか選手が何かの困難にぶつかったときに私が話していたことを思い出し、その局面で役立ててくれればいい。そういった思いを以って、説き続けるのが、指導者の役割なのである。
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