他人がポイッて捨てた運を拾っているんです。
経営者であれ、スポーツ選手であれ、究極までやりつくそうとすると、掃除に向かう傾向が強い。愛知県のカレーショップを全国チェーンに育てたカレーハウスCoCo壱番屋の創業者・宗次徳二は現在、名古屋の大通りを毎朝そうじしている。逆に言えば、掃除をおろそかにする一流はいない。
大谷は高校時代から、当時の目標「160キロ」、「8球団からドラフト1位」にたどりつくために必要な要素として、「ゴミ拾い」を挙げていた。
プロ入り後は、2014年に引退した稲葉篤紀氏が手本になった。「稲葉さんが試合中、守備から戻ってくるベンチの前で、ゴミをサッと拾ったことがあったんですけど、カッコ良くて感動しました。僕は、前を通り過ぎてから(ゴミに)呼ばれている気がして、戻って疲労。お前はそれでいいのかって、後ろからトントンされちゃうタイプなんです。」
技だけが優れていても、一流にはなれない。ちっぽけなゴミひとつにも人生観が反映される。
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