また、この場所で。２

食で体に栄養を！

本で心に栄養を！

今月はこの本から！

もう一度、スケートと向き合う覚悟

 

何度も何度も自分に問い掛ける日々が続きました。

「スケートから離れよう」、「何か新しいことを始めよう」と思えば思うほど

だんだんとスケートが恋しくなってきて・・・

 

「体が動く今しか、スケートを滑ることはできないかもしれない」

「あとで滑りたくなっても、そのときには遅いかもしれない」

そんな考えが頭をよぎり、もう、いてもたってもいられなくなりました。

 

 

「自分にはやっぱりスケートしかないんだ」

そう、思い至りました。

ようやく、自分の正直な気持ちと向き合えた瞬間でした。

 

スケート靴をもう一度破棄直すことは、私にとって大きな決断でした。

 

「みんながいいときを知っているからこそ、中途半端なものはお見せできない」

「自分の精一杯のことをやらなければお客さんは満足させられない」

「そのためには毎日ちゃんと練習しないといけない」

「中途半端な気持ちでスケートと向き合うことはできない」

 

 

そんな葛藤が頭野中でもよもやと繰り広げられたこともあったけど、

再びスケートと向き合う覚悟が決まってからは、もうスタートを切るだけでした。

 

 

今、日々の生活のなかでいちばん意識しているのは、

スケートを大切に想うこと。

現役を引退してから、そのことを改めて噛み締めています。

わかっていたつもりでした。でも離れてみて初めてわかったんです。