B京一中に勝ったときの話。その3とその4

B京一中。今は柔道部がなくなったが、数年前までは柔道の総本山である講道館で練習していた生徒が集まっていた中学校だ。今の日本代表でも活躍しているBイカーやUルフもB京一中出身だ。そんな幼い頃から柔道エリートの中学に駒込が勝利したことがある。

今日は3回目と4回目の話でも。


3回目は学年別大会。「けんた」と「りょうすけ」と「たくや」で臨んだ試合だ。相手のB京一中はAチームで順番にK、H、K。大将のKは翌年全中で優勝した超強い生徒。駒込が勝つには先鋒と中堅で勝つしかない。しかし、まぁ当然なのだが、全員駒込より強い。

先鋒の「けんた」とKの試合は何個有効を取られたんだろう?ってぐらい取られた。だけど、必死に粘っていた。そんな試合終了の直前に「けんた」が片襟の背負いを繰り出したら、相手も驚いて反応できなかったんだろうね。綺麗に一本を決めた。これが奇跡の始まる瞬間だった。

中堅の「りょうすけ」もHに足払いで有効を2回ぐらい奪われた。「二度も奇跡は起きないか・・・」と思ったら、もう1回起きた!どんな展開だったか覚えていないがたぶん「りょうすけ」が払い腰かなにかで巻き込んだときに、Hを袈裟固で抑えこむができた。「そのまま30秒!」と願ったが、相手も強い。10秒くらいで体を内側にひねって両膝を立てた。「解けた」と宣告された。

本来なら、ここで「待て」なのだが、審判は何も言わない。「りょうすけ」はもう1回体全体で相手を押して抑え込む。今度は相手も逃げられず一本勝ちとなった。B一の先生は隣の試合を見ていたかで気付かず。選手が畳を降りてから、猛抗議をしていた。どうなるのかハラハラしたが、畳を降りてしまったということで試合成立。りょうすけの勝利となり、この時点で2対0、駒込が勝った。大将戦は「たくや」が秒殺された。

これでブロック大会優勝かと思ったら準決勝でK板橋三中に1対1の内容負けだった。

 ということで中堅戦は疑惑の勝利だったわけだが、これで生徒も大きな自信をつけた。

翌年の学年別大会で、またしてもB京一中にあたった。相手Bチームで順番にK、H、M。先鋒と中堅は昨年と一緒。今度の「けんた」とKの試合は大外刈りなどで有効を複数回奪って勝利。「りょうすけ」とHの試合もりょうすけの圧勝だった。これは正真正銘文句なしの勝利だった。

まぁ、決勝で全中に出場したS、Kを擁するB京一中Aチームにボコボコにされたが・・・、堂々のブロック大会準優勝!

ということで3回目と4回目のB一に勝ったときというのは学年別の3人制だが、なかなか勝てない超強豪校なので、本当に良い思い出だ。

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