一切なりゆき。8

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一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

  • 作者: 樹木 希林
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 新書

がんという病気というのは、これは貴重ですよ。

以前は気に入らないと相手を全面否定してましたね。人間というのは、自分というのは、そんなに立派なものじゃない、と分かったら愕然として。他人を全面否定なんて出来るわけが無いのに、なかなかわからずに、よくもまぁこうやって生きながらえてきたなぁと思って。

だから、死の無い病気だったら、まだやってたと思うんですけど。死というものがものすごく間近に、ちゃんとここにある。がんという病気というのは、これは貴重ですよ。治るようにもなってきているから、そういうふうにあんまり言えないけど。今世紀に必要とされる病気なんじゃないですかね、人間にとて。そんなふうに受け止めているんです。だからそれで、別に不幸だと思わない。っていうのが、だいたい私の考え方なの。そうすると楽ですよ~。あんまりないの。辛いことが。

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