全力投球。3

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人生には何も考えず
無我夢中になる
時期が必要だ

（落合博満：元中日ドラゴンズ監督）

ロッテ時代、投手から打者に転向した愛甲猛は、打撃理論を学ぶべく、落合博満の弟子となり、毎日のように激しい練習を繰り返した。グラウンドのみならず、宿舎へ戻っても落合教室は夜遅くまで続いた。

落合自身も、社会人1年目とプロ1年目はものすごく練習し、その結果、三度の三冠王に輝いた。そんな経験を踏まえ、来る日も来る日も弟子の面倒をみてきた。

そんな時期に、愛甲に語ったのが上のセリフだ。落合に「打者としての才能がある。」と見抜かれた愛甲は、気がつけば20年もプロで活躍している。がむしゃらに練習したからこそ大成したのだ。

気分転換に好きなゲームをしたい。女の子と遊びたい。夜の街に繰り出したくなることもある。しかし、遊びを一切忘れて将来のために練習に励む。その時間が長ければ長いほど、将来的に味わえる楽しみも格別なものになるはず。

楽しみは先にとっておこう。