全力投球。10

全力投球~心が震える野球の名言~ (英和ムック)

全力投球~心が震える野球の名言~ (英和ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 英和出版社
  • 発売日: 2019/06/24
  • メディア: ムック

下を向いていても
しょうがない。
これで終わったら、
後悔するし、
納得がいかない。
(宮崎敏郎:横浜DNAベイスターズ)

2017年に初の首位打者に輝き、翌18年は自身最多となる28本塁打を放った宮崎敏郎。今やクリーンナップに定着した男にとって忘れられないゲームがある。

入団2年目の阪神戦、9回表。無死一塁で相手打者が投手前にバントを試みた。セカンドを守っていた宮崎はバントの打球を処理したピッチャーの山口俊がセカンドに投げると思い目線をきりながら一塁のベースカバーに入り、山口からの送球を逸らしてしまった。

中畑清監督(当時)から「野球の世界にないボーンヘッド」と酷評され、一軍昇格からわずか2日で登録抹消。「これで野球人生が終わったと思った。」と振り返る宮崎だが、すぐに気持ちを切り替えた。「繰り返さなければいいのだ」と。

勝敗を左右する際のエラーや三振は、失敗経験として心に強く残る。大事なのは、気持ちの切り替えだ。同じ失敗を繰り返すことなく、練習で体に覚えさせればいい。

それができたからこそ、宮崎は選手として成功したのである。

コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。