この本で心に響いたコラムです。
弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉――スポーツメンタルコーチが教える“逆境”の乗り越え方
- 作者: 鈴木颯人
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
脳研究者の池谷裕二さんが興味深い心理実験を紹介していました。
65名の大学生を対象に、30個のジョークを読ませ、どれほど面白かったかを評価してもらうという真理実験が行われました。この点数で被験者のユーモアの理解度が分かります。それと同時に、「あなたのユーモアの理解度は同年代の中でどのくらいに位置していると思いますか?」という質問もしたそうなのです。
すると、この調査の結果、「ユーモア理解度の低い人ほど自己評価が高い」という傾向が出たのです。なんと成績下位25%以内の人は、平均して「上位40%程度にいる」と自分を過大評価した一方、成績上位25%以内の人は「上位30%程度にいる」と過小評価したのです。
これはどういうことなのでしょうか?池谷さんはこの現象を次のように説明しています。
①能力の低い人は自分のレベルを正しく評価できない
②能力の低い人は他人のスキルも正しく評価できない
③だから、能力の低い人は自分を過大評価する
この現象はユーモアに限ったことではなく、論理的思考力や一般学力試験でも見られるといいます。この研究は心理学では広く認知され、博士らの名前にちなんで、「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれるそうです。(講談社サイト「なぜ能力の低い人ほど自分を『過大評価』するのか」)
この実験が示していることは、「能力が低い人ほど過信する」ということです。
あぁ、なんか教師生活を続けていて考えていた疑問の1つがやっと腑に落ちました。根拠のない自信って悪いことでもあるんですね。距離が測れないんだね。
夏休みの宿題を夏休みが明けてから行うようなギリギリになって行う人とかは過信の人が多いんだね。
こういうところで習慣の力の偉大さを再確認できるよ。
コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。