今月はこちら。
- 作者: 野村克也 中野信子 他
- 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
- 発売日: 2020/04/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今回の5回は心屋仁之助(心理カウンセラー)
「やっぱり」という口グセをやめる
「うまくいかない」と悩んでいる人に会うと、共通している口グセがいくつかあるようです。その中で代表的なものが「やっぱり」。
「やっぱり失敗した」
「やっぱり怒られた」
言葉というのは不思議なもので、口に出しているとそれと同じ現象を呼び込みます。例えば、砂浜で黒い貝殻を探していると黒い貝殻ばかに目につくのと同じで、「やっぱり」というと、「やっぱり」と言いたくなる状況ばかりが起きるのです。
でも、それは現実の捉え方に過ぎません。誰にでも等しくネガティブな現象は降りかかり、そのときに「たまたま」と思ってやり過ごす人なのか、「やっぱり」と言って自分やまわりに原因を求める人なのかによって大きな違いが生まれるのです。
さらに困ったことに、「やっぱり」という人は、「やっぱり」という自分を維持するために、ますますその証拠を求めるようになります。「やっぱり」が口グセの人は、「やっぱり」と言い続けるための状況を必要とさえしているのです。
もし、あなたが思い当たるなら、まず変えるべきは自分の口グセです。「やっぱり」という言葉を使うのをやめることから始めてみましょう。
「これでいいんだ」
「たまたまなんだ」
そのような口グセに変えていきましょう。最初は不自然に感じても、続けるうちに馴染んでいきます。
なぜなら、それが真実なのだから。
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