志村けん160の言葉。10

食で身体に栄養を!

読書で心に栄養を!

今月はこちら。

 

志村けん 160の言葉

志村けん 160の言葉

  • 作者: 志村 けん
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: 単行本

 

48:なぜか夜中の2時、3時になると僕らのところにあいさつにくる、ひとみというおばあさんがいた。

 

ひとみさんは、ドジをするんだけど、すごくかわいらしい人で、バカ殿や変なおじさんと同じくらい大好きなキャラクターだ。

けど、ひとみさんが活躍できる設定というのがわりと難しくて、しょっちゅうできるコントじゃない。静かにしてなきゃいけない場面で、ひとみさんが余計なことをして、田代が放り出す、というパターンなんだけど、そういう場を考えるのがけっこう大変なんだ。ひとみさんがそこにいても不自然じゃなくて、しかも邪魔できるという設定がね。

それで「だいじょうぶだぁ」で最初にやったのが、小説家の家にひとみさんが家政婦でやってくるというコントだった。

「変なおじさん」の本に台本を載せた『キャディーのひとみさん』もすごく面白くて、僕の大好きなコントのひとつだ。これも打つ前にキャディーさんは静かにしてなきゃいけないという約束事があるから、ひとみさんのやることがおかしく見える。

 

今回は「付添人のひとみさん」。入院している田代の付き添いとして、ひとみさんが派遣されてきて、どんでもないことになる。

 

「変なおじさん」の本にも書いたけど、ひとみさんにはモデルがいる。新宿の「ひとみ」という居酒屋にいたおばあさんだ。その店には「だいじょうぶだぁ」の本番が終わってからよく飲みにいったけど、なぜか夜中の2時、3時になると僕らのところにあいさつにくる、ひとみさんというおばあさんがいた。

 

それで、「こんなに遅い時間に大丈夫なの?眠くないの?」って聞いたら、「今起きたんです」って言われちゃった(笑)。きっと夜の7時頃から寝ていて、夜中に一度目が覚めたんだろうね。

 

そのひとみさんの様子がすごくかわらしいので、しゃべり方や雰囲気をオーバーにして真似してみたのが、ボクがコントでやっているひとみさんだ。

コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。