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弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉――スポーツメンタルコーチが教える“逆境”の乗り越え方
- 作者: 鈴木颯人
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
負けるのが恥ずかしいとは思っていません。
(高橋尚子)
セバスチャンベッテルさんの言葉を裏付ける上で、この言葉は外せません。日本女子マラソンでのオリンピック初の金メダリスト。高橋尚子さんのものです。
負けをどう受け止めるかによって、あなたの成長のスピードは大きく変わってくるかもしれません。心理学的には「レジリエンス」という言葉があります。別名。精神的回復力と言われています。簡単に伝えると「失敗しても、また頑張ろうと思える気持ち」です。これは目の前に起きる困難な出来事に向き合う際に必要な能力だと言われています。
NASAの採用試験ではどれだけ大きな困難に向き合い、乗り越えてきたかを採用基準の1つにしているそうです。宇宙だと誰も助けてくれない過酷な極限状態では、この困難を乗り越える力(レジリエンス)が求められるのです。
1人で数多くの困難を乗り越えなくてはならないという点では、人生も、そして各競技も同じようなものだと言えます。レジリエンスの強さは才能とも言えるものです。私のもとに来る選手の多くが崖っぷちです。試合になかなか出られない選手がいるかと思えば、試合に出ても結果を遺せない日々が続く選手もいます。また、監督やコーチから理不尽な指導をされて、その解決策を求めてやってくる選手もいます。
そうした選手を前に、私はあえて「それはチャンスですね!」と伝えます。
選手たちは皆、目が点になります。うまくいかない悩みを伝えたら、チャンスだと喜ばれるわけですから、不思議な気持ちがするかもしれません。しかし、私は真剣にそう思っているのです。
なぜなら、挫折や敗北を経験し、それを乗り越えて体験をするのは、早ければ早いほどいいからでう。歳を取ってからでは手遅れとまでは言いませんが、若いうちに経験しておけば、それを二里超える力も身に付きやすいと考えています。
これは、レジリエンスを鍛えることにもつながります。大きな挫折や、繰り返しの挫折によって、レジリエンスが磨かれていくのです。
長い目で見た時、大きな舞台で夢を叶えたいと願うのであれば、早く挫折を経験することが大切になってきます。
挫折や敗北は、あなたのレジリエンスを磨き上げる絶好のチャンスなのです。
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