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- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2016/06/11
- メディア: 単行本
全ての世の中の事は、
もうこれで満足だという時は、
すなわち衰える時である。
1867(慶應3)年、渋沢栄一が徳川昭武のパリ万国博覧会出席に随行した旅では、近代西洋の都市文化を目のあたりにし、一行はそれぞれ大きな衝撃を受けた。頑なに西洋社会の文化を拒み、帯刀のままこれまでの生活スタイルを崩さない守旧派に比べ、渋沢はすぐに現地に順応し始めた。髪を切り、いち早く「ざんぎり頭」にしている。
良いものならこだわりなく摂取しようとし、変わり続けることを恐れない渋沢の姿勢が、日本に近代資本主義制度を確立させたのであった。
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