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- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2016/06/11
- メディア: 単行本
客観的というのは、
自己の存在は二の次にして、
まず社会があることを思い、
社会のためには自己を犠牲にすることも
いとわないというほど、
自我を捨て去ってかかるものである。
人はこの世に生を享けた限り、なんらかの目標や目的を持って人生を生きるべきである。その際、渋沢栄一は各々が習得した能力に応じて、その本文を尽くし、他者のために役立てることを尊重して言う。
「そのような場合のその人の心情を察すると、むしろ自分のためというよりは主人や親のため、社会のためという考え方の方が勝っている」(渋沢栄一著「徳育と実業」国書刊行会)。渋沢はこれを客観的人生観と呼び、国家や社会に生きる人間の理想とした。
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