今回は長田も返答してみます。苦笑
出口治明の人生問答集: あなたの「問題」「悩み」がすっと消えていく! (知的生きかた文庫 て 6-1)
- 作者: 出口 治明
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2021/03/17
- メディア: 文庫
相談1 どうすれば「自分の強み」を活かせるのか?
エンジニア出身です。ディレクター、事業責任者などを転々として、いまは会社組織のかなりの範囲を受け持つマネージャーになりました。
自分のコアバリューが何かを考えると、エンジニア出身のため、そちらに自信を持っているのですが会社ではまったく違う能力を求められていると感じます。今の仕事に対して不満はなく、毎日楽しく働いているのですが、ふとしたタイミングで、「自分のコアバリューを活かせているのか?」と思うことがあります。
仕事の内容が変わっていくのは歓迎すべきだことと思いつつ、「これでいいのか?」とも思う私に、出口さん、アドバイスをください。
出口のアドバイス やりたいことを追求してください。
日本では一般的にマネージャーの方が、つまりジェネラリストのほうがプロフェッショナル、スペシャリストよりも上だという間違った考え方が蔓延していますが、世界にはこういう序列はどこにもありません。
ジェネラリストとして優れている、スペシャリストとして優れている。それは同等に尊いことで、どちらが上ということは実はないのが、世界の常識です。
あなたはマネージャーという役割でマネジメントに責任を持っておられるわけですが、本当はエンジニアの仕事がやりたいのであれば、トップと話をして「マネジメントよりも、エンジニアをやりたい」と申し出たらいいのではないでしょうか。
また、マネージャーとしての仕事にやりがいを感じているのであれば、そのままマネージャーを続ければいいと思います。
いずれにせよ、いいとこどりはできません。あなたがどちらかを本当にやりたいのか、自分の心と向き合ってやりたい方を追求するほうが、人生は楽しいと思います。
長田の返答。1
昨年度、初めて学年主任をやっていたんですけど、それなりに楽しかったです。クラス担任だと1クラス40名程度の生徒の幸せを考えて行動するんですけど、1学年400名近くの生徒の夢を叶えるために頑張るのも楽しかったです。学年主任にはそれなりに権限があったので、クラス担任がやりやすいように色々と交渉して自分なりに頑張れたかなと思います。
正直、もう1年やれと言われても喜んで前回の反省を活かしながら、もう1つ上のステージを目指して頑張っていたと思います。
ただ、今年は希望が叶って担任に戻ることができました。やっぱり担任は楽しいですね。まだまだ生徒との距離がありますけど。この楽しさって生徒との会話の時間が増えたからだと思います。学年主任の時は柄にもなく多くの教員と話をしていました。たぶん昨年1年間で今までの3年分、同僚と会話をしたと思います。今年からは再び教員との会話は貝殻のように閉じています・・・。
まぁ、何が言いたいかというと、その立場、環境に得られる喜びって違うから、自分が楽しいと思う方を追求すればいいし、言い換えれば、自分はどちらのほうが幸せを感じられるかで決めてもいいと思います。
もしかしたら私は担任よりも学年主任のほうがより多くの生徒を幸せにできたかもしれません。昨年度は学年通信を発行して多くの保護者と関りを持つことができましたから。ただ、自分がより頑張っている実感を味わいたいと考えたら迷うことなく現場です。
たぶん出世すれば、それだけ多くの人々を幸せにする機会を得られると思うんですよね。だけど、それで自身が幸せになれるかというとそれって別問題だと思います。
自分が楽しい方っていうのは、どれだけ人の役に立てるかだと思うんです。例えば医者だとして、直接患者を治す人も偉いでしょうけど、がんの特効薬を発明してより多くの人々を治すのも偉いと思うんですよね。その距離感が自分にはどちらに適しているかを考えながら、自分がより楽しいと感じる方を選べばいいと思います。
私は、間違いなく現場で生徒と接しているほうを選択します。
長田の返答。2
自分の強みってなんですかね?
長田の強みはたぶん凡事徹底
誰にでもできる簡単なことを
誰にもできないほど継続する
ことです。
たぶんどんなポジションにいてもこの強みを活かすことができます。
相談者の強みはエンジニアということですが、それは技術だけでなく計画性など人格面のものもあると考えます。つまりマネージャーとしてもその強みは活かせると思います。たとえば部下の技術者に自分のスキルを伝えてあげるとか、間違いを発見してあげるとかだけでなく、全体を見渡すことの大切さを伝えるとか。
ぜひ、置かれた場所で、自分の強みを活かせる工夫をしてください。
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