出口治明の人生問答集。５

今回は長田も返答してみます。苦笑

相談８　「失敗」が怖くて、もう逃げ出したい……

仕事で大失敗をして以来、自信やモチベーションを失ってしまい、苦しい気持ちです。今年の春、発案した企画が通り、新しいプロジェクトが始まりました。とても嬉しく、張り切って取り組んだのですが、途中、不手際からうまくいなかった部分があり、上司にも強く叱責されてしまいました。

その後もプロジェクトから外されたりなどということはないのですが、“自分には無理だったのではないか”“また失敗してしまうのではないか”という不安が強く、以前のように前向きに仕事に取り組めなくなってしまいました。情けない限りですが、出来ることなら逃げ出したいと思っている自分がいます。

出口さんは、仕事で失敗してしまったことはありますか？その後、どう気持ちを立て直し、挽回しましたか？

 

出口のアドバイス　失敗はよくあること。悩むのはもったいない！

ベンチャーが最も盛んな大国、アメリカでは、一度や二度、企業を失敗した人にこそ、ベンチャーキャピタルは喜んでお金を貸すのだそうです。なぜかというと、

 

「あの人はあれだけ何度も失敗をしたのだから、ものすごくたくさん学んで賢くなっているに違いない。その糧を活かして、今度こそ成功する確率が高いから、お金を貸そう」。

 

これがアメリカの真っ当なベンチャーキャピタリストの考え方です。仕事で失敗をすることは、よくあることです。人間の歴史を見ていても、何度も失敗を繰り返してみんなが賢くなり、大きくなり、やがて成功していくのです。たかだか一度や二度失敗したことぐらいで悩む必要はまったくありませんし、クヨクヨして悩んでいたら、せっかくの人生が台無しになります。

グローバル企業が「先人が何度も失敗したことが成功への道」だと話しているのですから、自信を持って同じように考えて、明日からまた元気に働いて、チャレンジをしていきましょう。

 

僕自身も若い頃には何度も何度も失敗したことありますが、失敗するたびに“あっ、またひとつ賢くなってラッキー”とそう思って生きてきました。

 

大丈夫です。何も心配することはありません。

自分に自信を持ちましょう。

 

長田の返答。

人生で失敗したことがない人っているんですかね？最近は大きな失敗をしていないけど、昔はよく失敗していました。大学受験とかは特に。まぁ、失敗の多くは笑い飛ばせるものが多いですよ。

 

というか、長田の場合は失敗というよりはやりすぎが多いと思います。鈍感力を発揮して他の人のペースを見ていないことが多いですから。

 

そう、鈍感力を発揮していきましょう。

 

「失敗」と書いて「せいちょう」と読む

とは野村克也氏の言葉ですけど、大事なのはその失敗を次に活かすことですから、失敗したことを気にするより、そこから得たものを次の成功へと繋げましょう。

 

実際のところ、成功した人こそたくさん失敗していると思います。失敗しない人って挑戦しない人だから、成功もしないんですよね。

 

 

長田の返答。２

まぁ、失敗が怖いなら逃げるのもありです。大きな成功はないと思いますが、恐怖が襲ってくる回数は減るでしょう。

 

人によって幸せな形は違います。大金持ちになるのが幸せな人もいるでしょうけど、誰にも怒られない生活も幸せだと思います。

 

もしかしたら給料が減るかもしれませんが、それでも「あぁ、怒られる回数が減ってラッキー！幸せだな～」と思いましょう。

 

もしくはそういう挑戦が少ない仕事に就くのもいいのではないでしょうか？そこは自分に向いている向いていないってありますから、技術的なことよりもメンタルを考えて自分に合った職業を考えていきましょう。