出口治明の人生問答集。9

今回は長田も返答してみます。苦笑

出口治明の人生問答集: あなたの「問題」「悩み」がすっと消えていく! (知的生きかた文庫 て 6-1)

出口治明の人生問答集: あなたの「問題」「悩み」がすっと消えていく! (知的生きかた文庫 て 6-1)

  • 作者: 出口 治明
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2021/03/17
  • メディア: 文庫


相談21 「リーダーの条件」を教えてください。

リーダーに求められる条件として、塩野七生氏の『ローマ人の物語』(新潮文庫、全43巻)で、「知力・説得力・肉体上の耐久力・自己制御の能力・持続する意思」というイタリアの高校教科書からの引用がありました。

出口さん流のリーダーの条件を教えてください。

 

出口のアドバイス 僕が考える「リーダー3つの条件」

イタリアの高校教科書に書いてあることはその通りだと思いますが、この5つの条件を満たしている人は、ほとんどいないんじゃないかという気がしないでもありません。僕はまだ未熟なので、3つくらいに要約しようと思います。

 

まず1つめは、やりたいことが明確にあること。

 

2つめは、自分のやりたいことをチームのメンバーに共感してもらう説得力があること。共感がないと、本当の意味での旅の仲間は集まりません。

3つめは、旅の仲間が集まり、目標に向かって歩き始めたとしても、お天気と一緒で晴れの日ばかりではない、みんな歩くのが嫌になる土砂降りの日もあるわけですから、しんどいときにコミュニケーションを丁寧に取って、みんなを最後まで引っ張っていく統率力。これはコミュニケーション力と言い換えてもいいですが、この3つで十分かなと思います。

 

長田の返答

昨年度学年主任をしていたときに意識していたことは、

(1)現場である担任の先生がやりやすいように

(2)自分の考えを押し付けない

です。

 

事件は会議室で起きてるんじゃない!

現場で起きているんだ!

とは青島刑事のセリフですが、現場の環境が困難になったら

それがお客様(生徒・保護者)にダイレクトに伝わりますからね。

 

あと、同僚の人が誤解していなければと思いますが、

昨年度自分の考えを強引に押し付けたのは学年通信の発行だけです。

他は長田の意見ではないです。誰かの意見をさも長田の意見のように言っただけです。

いや、本当に。

 

長田の返答。2

最大公約数より最小公倍数に

たとえば、2、3、5、の能力を有しているメンバーがいた時に

全員ができることだけをすると、最大公約数となる1の仕事しかできない。

そうでなくてもそのメンバーの能力を最大限に発揮できるように

最小公倍数である30の仕事ができるようになれば、

チームとして十分に機能するし、メンバーもやり甲斐を感じて働けると思う。

要するに

メンバーを適材適所に配置し、モチベーションを上げてその仕事で頑張れるようにする

これに尽きるだろう。

 

そのためには

メンバーのモチベーションや適性を理解しないといけないので、

コミュニケーション能力が欠かせない。

 

とりあえず、昔の軍隊のように、

メンバーを自分の手足だと勘違いして

「俺のいう通りに動けばいいんだ」

というのは今の世の中では古くなっている。

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