長田のお陰だよ。

昨年の入試でたった3時間くらいしか指導していないけど

「合格できたのは長田のお陰だからな。忘れるなよ。」

と偉そうに伝えた生徒がいる。「ほの」だ。

 

あんまり詳しく知らないんだけど、

国公立の後期試験の直前に「ほの」の面接練習を頼まれた。

その時点で滑り止めの学校1つだけ合格していたらしい。

 

まぁ、藁にも縋るつもりだと思ったので、

本気の藁にもなって、面接練習する前に

その学校のHPを2時間ほど読み込んだ。

その大学の建学の理念である

「造形を通して真の人間的豊かさを探求し、

これを社会に還元することのできる創造力を備えた人材を養成する」

これが、たくさんのページで見受けられたので、これに合わせるようにさせた。

 

一番面倒を見ていたM西先生にも事前に

「試験近いけど、思いっきり批判していい?」と確認したうえで

面接練習のあとに、ほぼ全部否定した。

 

あくまで上に合わせたコメントをしないとダメだよ。と

簡単に言うと「感性のある発言をしろ」と伝えた。

そして、長田は感性がないので、詳しくはM西先生に確認してもらえと

 

そこからかなり変更して試験に臨んだ。

 

いや、試験当日の朝、学校に電話があった。

本当はその前日にも面接練習をしてほしかったらしいのだが、

長田は他にも国公立後期試験の面接練習をしていたため、

会えなかったということで朝に連絡をくれた。

 

あの日は試験休み中だったので職員室には長田一人。

本当に運が良かった。そこで再度30分ほどレクチャー。

 

いよいよ試験に臨む。

 

試験終了後、再び学校に電話

「先生のアドバイス通りやったら、めっちゃ褒められました」

「うちの大学のことを良く調べているねって褒められました」

「とても楽しく面接試験受けられました」

との連絡があった。

 

倍率が5倍程度ということ。

しかし共通テストの点数がかなり低いので、

「共通テストができていたら、間違いなく合格しているよ。

だけど、低かったから後は運だな。」と伝えた。

 

そのあとすぐに、昨年度の合格一覧をチェックしたら

一人を除いて共通テストの上位者が合格。

一人だけボーダーからかなり下にあった生徒が合格していた。

 

この時点で長田は合格を確信した。

といっても何が起こるか分からないので、

そのことは自分の心だけに留めて合格発表日を待つ。

 

 

合格発表日。

連絡来なかった・・・。

 

しかし、

「あぁ、直接伝えるために電話しないパターンだ」

と根拠のない確信をして待っていたら、

 

翌日、お母さんと一緒に合格報告をしに来校。

国公立後期だから3月末だよ。

家族でかなりハラハラしていただろうし、

合格の連絡が来たときは思いっきり喜んだろうな・・・。

 

挨拶にきたときに

「M西先生や担任にたくさん面倒を見てもらっていて

長田はほとんど面倒をみていないけど、これだけは言っておく。

合格は俺のお陰だからな!」

と言ったら、

「ほの」は

「長田先生、分かっています。本当に有難うございました。」

と返してくれた。

 

まぁ、長田のアドバイスだけでなく、その前の知識の積み重ねがあってこそなんで、あんまり偉そうにしてはいけないんだけど、それでも最後の長田の一押しがあってこそだと思う。

 

いや、試験3日前に面接の受け答えを全否定するって、

こっちも勇気がいるんだよ・・・。

 

まぁ、「ほの」はよくほとんど面識のない長田の言葉を信じて頑張ったよ。

 

 

これが、長田の昨年度の入試指導の一番の逆転劇。

あっ、嘘。推薦入試の一番だ。

一般入試で「とうや」と「なおふみ」が凄いのやってくれたわ。

その話はまた今度。

 

 

 

 

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