稲盛和夫80の言葉。１

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０１　「天職」は自ら作り出せ

 

自分の好きな仕事を求めるよりも、

与えられた仕事を好きになることから始めよ。

 

アスリートやミュージシャン、芸能人などを見て、「あの人たちは好きなことを仕事にできて良いなぁ」とうらやましく思ったことはないでしょうか？学生時代には、「好きなことをして生きていけたら良いなぁ」と夢を見ながらも、たいていの人は「好きでもない仕事」からスタートすることになります。

 

稲盛和夫もそうでした。東京や大阪の有名企業の就職試験を受けたものの、すべてはねられ、ようやく就職できた。碍子メーカーの松風工業（現・松風）は給料の遅配が当たり前、労働争議も多い会社でした。同期入社の4人は早々に退社、稲盛1人が残されますが、気持ちを切り替えて、与えられた研究に没頭することを決意しました。

 

すると、それまでいやいやでやっていた研究が楽しくなり、素晴らしい結果が出るようになったのです。稲盛によると充実した人生を送るには、「好きな仕事をする」か「仕事を好きになる」かのどちらかしかありません。もし今、好きでもない仕事をしているとしたら、何としてもその仕事を好きになることです。好きなことはいくらでも頑張れるものです。そこから人生の好循環が始まります。「天職とは自ら作り出すもの」なのです。