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- 出版社/メーカー: リベラル社
- 発売日: 2021/07/26
- メディア: Kindle版
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04 今日1日の頑張りが
未来を切り開く
今日1日を精一杯生きれば明日が見えてくる。
今月を精一杯に生きれば来月が見えてくる。
今年1年間を生きれば来年が見えてくる。
企業には3か年計画、5か年計画といった長期計画がつきものですが、稲盛和夫が創業した京セラは、創業以来、長期計画を立てずにやってきました。小さな会社ならともかく、京セラほどの大企業なら長期計画はあって当然というのが世の中の常識ですが、稲盛は「遠くを見る話というのは、たいてい嘘に終わる」という理由で長期計画を立てません。
稲盛によると、いくら先を見て青写真を描いたとしても、予想を超えた環境の変化や、思いもかけない事態が必ず起こり、計画は変更されたり下方修正されることになります。こうした計画変更が続くと、社員は「どうせ途中で変わるんだろう」と計画を軽んじるようになり、社員の士気にも影響することになります。
それよりも、1年だけの計画を立て、それを月ごとの計画、1日ごとの計画に細分化して、その達成に全力で取り組みます。そうやって、「今日1日を精一杯努力」すれば、明日が見え、来月が見え、来年が見えてくるというのが稲盛の考え方です。遠大な夢を語りながらも、今日という日を精一杯生きない人間は、単なる夢想家にすぎません。大切なのは、今を誰よりも懸命に生き、わずかずつでも進歩向上を積み重ねていくことなのです。
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