稲盛和夫80の言葉。8

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人を大切にし組織を伸ばす 稲盛和夫の言葉

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  • 出版社/メーカー: リベラル社
  • 発売日: 2021/07/26
  • メディア: Kindle版

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09 順境なら「よし」

   逆境なら「なおよし」

 

苦難、成功いずれにしても、

私たちは試されているのです。

 

稲盛和夫の人生は、京セラを創業する20代半ばまでは挫折続きの苦労の多いものでしたが、のちに当時の不運こそが自分に仕事に打ち込むことを教え、それを通じて人生を好転させてくれた「最高の贈り物だった」と考えるようになりました。

理由は、もし苦難も挫折も知らずに有名校に進学し、大企業に就職していたら、稲盛の人生は今とはまるで違うものになったはずだからです。人間は順風満帆のときにこそ過ちを犯しやすいものです。若くして大成功をおさめ、一躍「時代の寵児」となった人が、慢心から過ちを犯し、絶頂から転落するケースがあるように、成功という山が高ければ高いほど、落ちていくときの衝撃は大きくなります。成功は人を過信させやすいだけに順境は乗り切り方が難しいのです。

一方、若くして挫折や苦労を経験しても、稲盛のように苦難を忘れるほど夢中で仕事に打ち込むうちに、小さな成功を1つずつ引き寄せ、やがては逆境を順境へと変えていく人もいます。その意味では、稲盛の言うように、「苦難、成功いずれにしても、私たちは試されている」のです。人生をより良いものとするためには「順境なら『よし』、逆境なら『なおよし』」という心構えが大切なのです。

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