強く、優しく、古賀稔彦の言葉。15

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強く、優しく 古賀稔彦の言葉

強く、優しく 古賀稔彦の言葉

  • 出版社/メーカー: 産業編集センター
  • 発売日: 2022/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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どんな先生の言葉だったら、

素直に聞いてみようかな

と思うのかと考えたんです。

そうしたら、まずは

自分の話を聞いてくれる先生とは

信頼関係があった。

 

1988年ソウル大会から3度のオリンピック出場、92年バルセロナ大会では直前に左ひざを負傷しながらも感動の金メダルを獲得。2000年春の引退後、古賀はまずは全日本女子のコーチに就任した。

 

歴戦の強者とはいえ、当時33歳。古賀もまた、若かった。よかれと思い、選手に様々なアドバイスを送った。選手たちは「はい」と言う。しかし、観察してみると、その通りの行動をしていない選手がいることに気が付いた。

 

実績を残した自分のアドバイスなら聞いてくれるはずだと思っていたが、実際は違った。どうしたら自分が言うことを信じてもらえるのか、古賀ならではの「自問自答」でさかのぼっていったところ、はたと思い当たった。

 

現役時代の若かりし頃、そもそも自分が人の言うことを聞くタイプではなかったのだ。88年ソウル大会ではコーチたちの助言を耳に入れすぎて失敗した。と振り返るように、それまでアドバイスは自分で取捨選択していた。講道学舎時代からの吉村和郎コーチのいうことはよく聞いた。自主性を重んじてくれた同コーチとの信頼関係があったからだ。古賀はそれ以降、選手たちに寄り添いながら「どうする?」という言葉で問いかけるようになった。ふと気が付けば、それは吉村コーチの口癖だった。

 

 

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