志村けんの言葉。1

食で身体に栄養を

読書で心に栄養を

 

今月はこちら

2020年にも他の本で志村けんさんの言葉を掲載しているので

同じ言葉が出てくるかもしれませんが、お許しください。

この人は世間からもっと評価されてもいいと思います。

 

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プロフェッショナルを究める 志村けんの言葉 (桑原晃弥「偉人・名人・達人の言葉シリーズ」)

プロフェッショナルを究める 志村けんの言葉 (桑原晃弥「偉人・名人・達人の言葉シリーズ」)

  • 作者: 桑原晃弥
  • 出版社/メーカー: リベラル社
  • 発売日: 2023/04/19
  • メディア: 新書

02:見えないところにこそ神経を使え

セットの小道具ひとつ、かつらひとつでも、気を抜いてしまったら、コントの出来も変わってしまうものなのだ。

 

「神は細部に宿る」という言葉があります。全体的、表面的な美しさばかりを気にして、細かい部分をおろそかにすると、結果的に作品などの質が落ちるという意味ですが、志村けんはコントにおいても、同様のこだわりを見せていました。

『全員集合』の時代劇コントでも、いかりや長介は紙で作ったぼて鬘を嫌い、本物の鬘と、時代劇並の本格的な着付けを要求しましたが、志村も『志村けんのだいじょうぶだぁ』の時、昔の農家のセットを見て、かまどに盛り塩を置くように指示したといいます。農家で育った志村にとって、かまどにはいつも盛り塩がしてあるものであり、それを美術さんに言ったところ、「それを言われたら、志村さんにはかなわないよ。きちんとやらないと」と、以後はリアルなセットをつくってくれるようになったというのです。

同様に、たとえ扉を開けないとしても、冷蔵庫には食べ物や飲み物が入っていてほしいし、そうしたリアルな状況でやるからこそ、コントは面白いものになるのです。目立つところを丁寧に作るのは誰でもやることですが、志村は細かいところにまで気を配ることで、コントをみんなが楽しめるものにすることができたのです。

 

 

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