「売り場からベストセラーを作る」をモットーに書店員の投票によって大賞を決める本屋大賞のノミネート作品が2月1日に発表されました。
私は2011年からノミネート作品を全て読んで大賞を予想していて、2018年の『かがみの孤城』と2019年の『そして、バトンは渡された』を的中させました。さぁ、今回は当たるかな?
まずは長田が面白かったと感じた順位です。
(S、A、B、Cは長田がExcelにつけているランクです)
1位『星を編む』S
2位『レーエンデ国物語』S
3位『存在のすべてを』S
4位『スピノザの診察室』S
5位『成瀬は天下を取りに行く』A
6位『黄色い家』A
7位『リカバリー・カバヒコ』A
8位『君が手にするはずだった黄金について』A
9位『放課後ミステリクラブ』A
10位『水車小屋のネネ』B
ということで、10位の『水車小屋のネネ』以外が大賞に選ばれれば
まぁ、個人的には問題ありません。
ただ、そんな予想ではつまらないので、きちんと予想します。
まず、1位にした『星を編む』を外します。
理由は昨年大賞をとった『汝、星のごとく』読んでいない人には
そこまで共感を得られないと思うからです。
まぁ、書店員の投票なので、書店員は間違いなく昨年の大賞作品を読んでいるんですけど、
新規の人に勧めようとは思わないはずです。
私も1位にしていますが、それは前作の北原先生がかなり特異なのですが、
この本でその理由が書いてあるんですよ。ついつい前作を読み返したくなります。
そういうのもあって1位にしているところがあります。
また『スピノザの診察室』も外します。
個人的に好きなのですが、以前ノミネートされた
「神様のカルテ」と同じ感じなのと、
個人的には「神様のカルテ」のほうが面白かったです。
凄い好きなんですけど周囲の人に勧めるという点では
ちょっと勧めないな~。というところです。
ということで、あくまで書店員になったつもりで
「これ、面白いから読みなよ!」
と思う作品をあげると
「成瀬は天下を取りに行く」と「レーエンデ国物語」
になります。
「成瀬は天下を取りに行く」は主人公がなかなかに破天荒で面白かったです。短編で、私は最初と最後のやつがお気に入りです。短編というところがネックですが、大賞候補だと思います。
「レーエンデ国物語」は壮大なファンタジーで中世のヨーロッパをイメージしているのかな?すでに続編が2つほど出ています。以前大賞を獲得した「鹿の王」に近いイメージがあります。長田にしては設定を理解するために何度も最初のページを捲りましたが、面白かったです。
ということで、個人的にはどちらかが大賞に選ばれると思います。
さて、大穴候補ですが、「黄色い家」と「存在のすべてを」になります。「黄色い家」は私の中では中位に位置します。その理由は登場人物がほとんど女性で男性は1人だけです。そのあたりが感情移入できなくて上位に入れなかったのですが、書店員は女性が多そうなので、上位に入ってくるのではと思います。
「存在のすべてを」は非常に面白かったのですが、こういう事件を取り扱うものは、大賞を獲れないような気がします。というかそういう傾向があります。自分としても「これ面白いから読みなよ」という観点だとちょっと勧めにくいかなって思います。こういう事件モノが好きな人には喜んで貸しますけどね・・・。
ということで、長田の予想を発表します
本命『レーエンデ国物語』
対抗『成瀬は天下を取りに行く』
大穴『存在のすべてを』
です。
ついでに全順位予想をすると
1位『レーエンデ国物語』
2位『成瀬は天下を取りに行く』
3位『存在のすべてを』
4位『黄色い家』
5位『星を編む』
6位『リカバリー・カバヒコ』
7位『スピノザの診察室』
8位『君が手にするはずだった黄金について』
9位『水車小屋のネネ』
10位『放課後ミステリクラブ』
となります。
さて当たるかな?
発表は4月10日です。
お時間のある人は是非、一緒に予想しませんか?
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