すぐに解説を読まない

(学年通信に掲載しているコラムである)

1月2月は授業の無い時間帯に高3の受験生の指導をしている。1日2時間ぐらい行っている。結構時間を取られるのだが、生徒も頑張って毎日参加しているので、こちらも負けずに頑張りたい。

 

 

その生徒に対して私が行っているのが「解説を読ませない」ということである。夏にも少しの間指導していたのだが、そのときの質問のほとんどが「解説のこの式変形がわかりません」だった。この質問が必ずしもダメだというわけではない。ただ、解説を丸暗記してしまっている感じだったので、冬に改めて頼まれたときは「たぶん、あなたがこんなに頑張っているのに偏差値が伸びないのは解説を読んで暗記しているからだよ」と伝えて問題集の解説を長田が預かることにした。

 

 

これが定期試験レベルならそのままでも高得点を取れるけど、大学受験では対応できない。もしも自分が該当している(定期試験は成績良いけど、模試になると全くとれない)という生徒は解説を読むのを翌日にするなどの工夫をすることを勧める。

 

 

なぜ、そんなことになってしまうかというと、「自分で考えていない」からである。とりあえず「答えはこれなんだ」と暗記する。だからすぐに忘れるし、少し変化するとお手上げになる。何故そうなるのかを理解すること、自分で考える習慣がついていない、この2点があなたの成長を阻害しているのだということを肝に銘じておこう。

 

 

今、その生徒は結構成長してきている。2月の前期試験には間に合わなかったと思うが(これを書いているのは2月19日)、3月の後期試験には間に合わせて奇跡の逆転劇を実現させてあげたい。

 

 

ちなみにこの生徒、冬休みに入ってから1日13時間ぐらい楽修しているとのこと。皆も未来を見据えながら受験の体力をつけておいてほしい。

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